きっかけは映画から
今回は、自分が時計に興味をもったきっかけと、時計遍歴的なものを好きなように書いていきたいと思う。
他の方々がどういったいきさつで時計に興味をもったのかというのも、非常に興味があるので、是非知りたいところだが・・・僭越ながら、まずは自分から書かせていただこうと思う。
私が時計に興味をもった、一番古い記憶は映画「コマンドー」
日本では1986年の2月に公開された映画でアーノルド・シュワルツェネッガーが主演したアクション映画である。
主人公の娘が誘拐され、制限時間内に助け出すことができなければ・・・みたいなありふれたストーリーではあるが、その主人公が娘救出までの残り時間を確認するために幾度となく画面に映し出される腕時計。それが初めて腕時計に興味を持った時だったと思う。
ただ、当時の自分の力では、同じ時計を探し出すことができず、せめてタイマー機能を備えた時計ということで、どうにかこうにか探し出したのがシチズンの「ウィンドジャック」
確か16000円くらいだったと思うが、その年の誕生日プレゼントで買ってもらったと思う。
映画「トップガン」
それがきっかけになって腕時計というものに興味をもち、その次に自分に衝撃を与えたのが、映画「トップガン」。ヴァル・キルマー演じるアイスマンが時刻を合わせて腕時計をはめるシーン。これがとにかくかっこいいのである。
メーカーは分からないけれども、ブレスレットタイプのバックルが二重ロック機構になっていて、それをパチンッ、パチンッってはめるシーン。これ、分かる人いるのかな・・・。
余談だが、映画「トップガン」、時計だけでなく後に自分のファッションの方向性を決定づけることになる。主人公のトムクルーズがかっこよくて、以降、ジーンズはリーバイス501、サングラスはレイバン、革ジャンはアヴィレックス、夏はジーンズにTシャツといった具合に。
残念ながらGPZ900Rは叶っていないが。
モータースポーツの影響
時計に話を戻すと、それ以降二重ロックと言えばダイバーズウォッチとなり、ダイバーズウォッチといえばタグホイヤーという流れで初めて買った、いわゆるブランド時計がタグホイヤーということになる。
当時はF1も人気があったので、マクラーレンホンダのマシンの一番目立つところにあったタグホイヤーのデカールに惹かれてホイヤーを買った人も多いのではないだろうか。
ロレックスの存在
そこからは、雑誌に載っている時計屋さんに手紙を書いて、アンティークロレックスの写真を送ってもらったり、メーカーに請求してカタログを送ってもらったり色々と自分にできることをやっていたように思う。
当時はまだ中学生だったので、どうにもこうにもお金がなく、欲しい時計はあれどもそんな高級なものを買えるはずもなく。
カタログや雑誌をながめては、ため息とまでは言わないまでも、早くお金を稼いで欲しい時計を手に入れたいなと思う日々が長らく続くことになる。
そんな中、高校に上がってすぐにチュードルの青サブを手にする機会に恵まれた。当時の価格で20万円ほどだったと思う。
とても贅沢な話だが、バイトをしたり、勉強を頑張ったりと色々と運にも恵まれてとにもかくにも手に入れることができた。
初めてのロレックス
19歳の時、ようやく憧れのロレックスを買うことができた。大学に進学しアルバイトも始めたので、ローンを組んで速攻で買った覚えがある。
買ったのはロレックス 黒文字盤のエクスプローラⅡ。確か25万円くらいだった。ロレックスを買うならこのモデルと、小学生のころから決めていたので、迷わずに買うことができた。
ロレックスの魅力は今に始まったことではもちろんないわけで、当時でも時計が好きならロレックス自体を好きだろうが嫌いだろうが、一本くらいもっていないと格好がつかなかったのだ。
エクスプローラⅡは、興味のない人からすればロレックスと気付かれることもほとんどなく、それはそれでよかったのだが、その後ロレックスの人気が爆発することになる。
テレビに出ている俳優や、アイドル、芸人などがこぞってロレックスを身につけ、ファッション誌などでも取り上げられることで、一気に注目が集まってしまったのだ。
自分のつけている時計と同じものをつけている人を街中で見かけることも多くなり、ついにはよく行っていたショップの若い店員さんまでもが同じ時計を買うに至った。スポーツモデルということであれば、種類もそれほど多くはないので、仕方のないことではあるが。
周りとかぶり過ぎるのも嫌なので、その後このロレックス エクスプローラⅡは売ってしまうことになる。ちなみに、新品25万円で買ったものを6年間使い倒し、買い取り価格が25万円というリセールバリューは、やはりロレックスならでは。
まとめ
今回は自分が時計に興味をもったきっかけについて書いていったが、他の人はどんなきっかけではまっていったのだろうか。
友人や上司がはまっていたのに影響されてとか、父親が好きだったからなど人それぞれ様々なきっかけがあるだろう。
私は時計好きの仲間とオフ会とかしたことがないので、そういった話を聞く機会が思い返せば全くなかったように思う。
ただ自分も含め、30年ほど前は趣味が腕時計なんていうと奇異の目で見られていた時代。
今でこそ本屋に行けば男性誌のセクションに時計雑誌が普通に並んでいるが、当時は時計を専門に扱った書籍はそれほど多くはなかったのだ。
私と同じような経験をした方がいたらぜひ記事として書いて頂ければ幸いである。