2013年に発表されたGMTマスターⅡの新バリエーション『Ref:116710BLNR』
GMTマスターⅡ116710はこの新型が発表されるまで、単色の黒のベゼルを備えた116710LN(2007年発売)のみであったが、2013年に待望のツートンベゼルの発表を受け多くの反響を呼んだモデルである。
※並行輸入品はプレミアム価格で販売されていた。定価84万に対して、並行品は95万円前後
現在GMTマスターはツートンカラーが人気だが、この116710BLNRの青×黒のベゼルの爽やかさと高級感は目を奪われる。
今回は、116710BLNRの性能・相場の変動を考察して『買い』なのかどうかを検討していく。
ケース径:40mm
ケース素材:SS
ベゼル素材:セラクロム
夜行:クロマライト
ムーブメント:自動巻き
防水:100m
定価:¥918,000(税込)
※黒ベゼルの116710LNは定価864,000(税込)
次からは特徴をまとめていく。
116710のベゼル素材は『セラクロム』が使用されている。
セラクロムが使用される事で、旧モデルに比べ(16710)耐久性が増し、艶による高級感が向上した。
また、上の画像赤丸の部分をみていただくと、自然と色が切り替わっているのがお分かりいただけるだろう。
この色の切り替わりは別々のパーツを組み合わせているのではなく、一つのパーツ(繋ぎ合わせなし)として切り替えがされている。
見た目にも非常に美しいと共に、ロレックスが特許を取得している点からも最新の技術が使用されているのがうかがえる。※セラクロムで色が切り替えられているのは現状この116710BLNRのみ
プラチナコーティングされたベゼルは紫外線にも強く、色が退色しにくくなっている。
※エイジングはしないと考えていいのではないだろうか。
立体感のあるバックルに仕上がっており着用時のフィット感も申し分ない仕上がりになっている。
中駒が鏡面仕上げになっており、高級感を出している。
※ただ、鏡面仕上げは傷が目立ちやすい為USED購入の際はしっかりと見ておこう。
イージーリンク機構が搭載され、これによって駒調整なしで簡単に5mmブレスレットのサイズを変える事が可能になっている。
一見するとツートンカラーが派手に感じるが、実際に身に着けると落ちついた雰囲気で腕によく馴染む。
ケースのボリューム感・ブレスレットの仕上げ・セラクロムベゼルの艶感などが噛み合って絶妙な高級感を演出している結果ではないかと思う。
業種にもよるだろうが、スーツスタイルにも合わせる事は可能だろう。
※サブマリーナが許容される職場であれば問題なく使用できる。
最新技術と高級感が融合した116710BLNRは間違いなく、所有の満足をユーザーに与えてくれる時計と言えるだろう。
ディティール・スペックの点から『買い』であるのは間違いない。
問題なのは、いつ・どのタイミング・いくらで購入するべきかだろう。
※『欲しい』と思った時が一番の買い時なのは知っている。
2013年⇒¥840,000(税込)
2016年現在⇒¥918,000(税込)
2013年⇒¥950,000(税込)
2015年⇒¥1,003,000~¥1,150,000(税込)
2016年⇒¥1,030,000~¥920,000(税込)※現在9/14は¥920,000前後
並行品の価格の推移をみていくと、現在も定価以上のプレミア価格での販売となっているのがわかる。
現状並行相場は緩やかに下降しており、定価と並行相場の差は縮まってきている(今ならほぼ定価で購入可能)
※USEDの相場は¥860,000~¥900,000前後なのでUSEDとの差も縮まっている。
現状、並行相場は下降している。このまま待てば定価以下で購入可能になる可能性もある。
黒ベゼルの116710LNが、定価 ¥864,000 ⇒並行¥730,000前後(約15%off)で購入可能なのでこのまま下降が続けば、78万円前後で購入出来る日がくる可能性はあるが、為替・人気・流通量を考えるとしばらくは先になるだろう。※来ない可能性も高い
『待てる』のであれば、80万後半(定価以下)で購入※相場が上がる可能性もある。
『欲しい』のであれば、現状の定価付近で購入可能な『今』が買い時であると言える。
USED品は、ギャランティの日付・状態・価格差に納得のいく個体があったなら選択肢に入れるのがいいのではないだろうか。
右:イージーリンク使用後
※矢印分伸ばす事が可能