前回ご紹介したGMTマスター(Ⅰ)Ref.16700に続き、今回はGMTマスターⅡ Ref.16710のちょっと珍しい文字盤「スティック・ダイヤル」です。
スティックダイヤルとは、何だろう?
ウォッチモンスターの読者の方ならご存知でしょうけど、一応説明しておきますね。
GMT-MASTER IIの「2(ツー)」の部分が、「工工」ではなく「 I I 」になっているのです。
Dシリアル(2005年)、Zシリアル(2006年)、Mシリアル(2007-08年)の個体に見受けられるバリエーションですね。
これが、ノーマルの2です。
違いがわかりますか???
Ⅱの上下に横棒が付いています。
どうでしょう?
棒が2本立っています。
棒・・・スティック・・・と呼ばれる由来ですね。
他にもレクタンギュラーなる横棒が非常に短く「四角」っぽい「2(Ⅱ)」の個体もあります。
通常の2で、保証書付きの赤青ペプシベゼル16710の中古販売相場が70万円前後に対し、スティックダイヤルの同条件の個体は100万円ちかい値がつけられます!
こちらはD番ですね。
意外にちらほらスティックダイヤルは存在しています。
当時はそこまでレアと言うこともなかったのですが、生産終了と共に人気の出たGMTマスター2の中でも数少ないバリエーションとしてプレミアム化してきました。
Dからスティック文字盤が誕生しています。
Z-Mとなってもルーレット刻印は16710にはありませんね。
Zの途中からムーブメントが変わっちゃいました(現行機116710に使用されているCal.3186)。
3186が搭載された16710は非常に珍しいのです。
この個体はまぁまぁ普通のDスティックなのでプレミアム過ぎない、でも普通より高い感じです。
惜しいヤツですね。
カフェのイケメン店員くらいの・・・芸能人クラスではないけれど「街のイケメン」みたいな。
冊子の日付は2006年11月。
プレミアム個体は、冊子の日付も大事。
ロレックスのプレミアムモデルは「時計」ではなく、コレクションアイテムですね。
16710のMシリアル スティック Cal.3186 未使用 ペプシベゼルなんて言ったらすでに相場は200万円(笑)
誰が買うのか知りませんが、そんな値が付いて売られています。
シードゥエラーのV番も同じです。
どちらも現役時代は悲しい待遇でしたからね。
当時買っていて「儲かっちゃった」人がいるのではないですか?
今悲しいのはヨットマスターのプラチナ文字盤と、エクスプローラー2ですね。
いつか「儲かっちゃう」日が来るかもしれません。
GMTマスターⅡの人気はいつまで続くでしょう?
現行機にペプシカラーがリリースされたら、少しは落ち着くかな?
自分で曲げて調整した旧バックル。
20代のロレックスオーナーは知らないかもね。
非常に個性があって良いモデルです。
20万円台で売っていた頃が懐かしい。
誰も見向きもしなかったのに・・・
「11(ジュウイチ)」にも見えることから「eleven」のニックネームも付いているそうです。
いつかサブマリーナGMTとか出ますかね?
出ませんね。
8の数字が赤と青をまたいでいます。
先に青か赤を塗って、さらに逆を塗って、最後に数字のシルバーを塗っているのでしょうか?
赤がピンクのように薄くなっているのは見るのですが、剥げて字の色が出ているのに遭遇したことがありませんね。
青を塗って・・・赤かな?
どうでしょう。
D番なのでラグ横の穴がありません。
ストラップ交換は大変な作業になりましたが、見た目はグレードアップ。
ケースとブレスレットはピタっと一致。
キレイですね。
SUPERLATIVE CHRONOMETER
___OFFICIALLY CERTIFIED
SUPERLATIVE__CHRONOMETER
___OFFICIALLY CERTIFIED
これスマホでちゃんと表示されるかな?
スティックの中でも下の表記は珍しいようです。
CHRONOMETERの「C」の真下に被らない「Y」です。
意味わかりますかね?
横穴なしの16710で70万円台、Dスティックで100万円くらい、Zスティック3186で150万円、Mスティック3186で200万円なんて価格が付きます。
GMTマスター人気、特にペプシカラーの2トーンベゼル。
そこにレア要素の「スティック」(レクタンギュラーも)。
更には最終品番の「M」と、1つ前の「Z」。
中にはキャリバー3186があったりして。
マニアの方には楽しい研究材料です。
気付いてないけど、アナタの持っている旧GMTマスターⅡは実は超プレミアムモデルかも知れませんよ!