Rolex Sea-Dweller DEEPSEA D-Blue 116660
2014年突如リリースされた「Dブルー」ダイヤルのディープシー Ref.116660。
ジェームズ・キャメロン氏の偉業を讃える特別な文字盤です。
ジェームズ・キャメロン氏はナショナル・ジオグラフィック協力のもと
2012年に単独潜水にて世界一の最深淵マリアナ海溝、その最深部のチャレンジャー海淵に辿り着き
7時間にも及ぶ海底探査を無事終了させ帰還しました。
(キャメロン氏はナショナルジオグラフィック専属探検家)
DブルーのDはDEEPの頭文字でしょう。
深い深い海淵には太陽の光が届きません。
水面から潜るほどに暗くなっていく様を、文字盤に起こしたDブルー文字盤には
キャメロン氏が乗り込んだ「ディープシー・チャレンジ号」のライトグリーンカラーで「DEEPSEA」と記載されています。
Dブルーの激レア文字盤「パンチラ」と、「ライム」「ゲッコー」グリーンの違いは
まずスペックから。
オイスターケース最大級の44mm
超防水を可能にするリングロック システム
飽和潜水に対応したヘリウム排出バルブ
クロマライト夜光
ドーム型5mm厚のサファイアクリスタル
防水3900m
キャリバー3135
グライドロック エクステンション システム
逆回転防止セラクロムベゼル
厚み18mm 重さ220グラム
国内定価は1,274,400円ですが
プレミアム価格で並行新品が150万円前後、中古も在庫が少なく差がありません。
(2016.12月)
少し大きめのボックスに鎮座するレアピース「Dブルー」。
オマケでキャメロン監督のブルーレイとか付いてるとお得感がありますが、残念ながらそのようなサービスはありません。
因みに「監督」や「脚本」で携わった代表作に
ターミネーター、ターミネーター2、ランボー怒りの脱出、エイリアン2、アビス、トゥルーライズ、タイタニック、アバター
と今観ても楽しい作品だらけです。
ほら、DVD欲しくなったでしょう?
さらに「ジェームズ・キャメロンの深海への挑戦」という作品が出ております。
(監督・脚本共に別の方、主演がキャメロン氏)
マリアナ海溝へチャレンジするのが、どれほど困難か見てとれるドキュメンタリー。
Dブルーの起源に迫る作品なので、ファンなら是非!
200グラムオーバーと、金無垢の時計か?と思うくらい重いです。
更に44mmと存在感は抜群。
スーツには絶対に合いません。
ブルーのグラデーションは本当にキレイですね。
ノーマルのシードゥエラー4000にも、この文字盤を採用してほしいです。
スポロレではグラデーションは初めてですかね?
やはり特別な感じがします。
皆が欲しがり、プレミアムになるのもうなづける。
このブ厚さ!
凄い!
何かブレスレットが華奢に見えますが、オイスターブレスレットなので強靭です。
破壊力抜群のケース厚。
ヘリウムガス・エスケープバルブがデザインのアクセントになっています。
ドーム型のサファイアクリスタルもロレックスの他のモデルで使ってますかね?
こんもりしてて、独特なディテール。
どれくらい分厚いか、皆さんにも伝わるように100円玉を隣に積み重ねてみます。
9枚だと、ドーム風防がまだチラ見していますね。
100円玉10枚で同じ高さになりました。
ディープシーが浮いているように見えますが、100円に隠れている奥では接地しています。
ケースバック(裏蓋)にも厚みがあるので、ズルはしていません(笑)。
どうでしょう?
この状態でも「着けたい」と思えますか?(笑)
私は手首が細いので、とてもじゃないですが着け続けるのは厳しい!
でも、格好良い・・・葛藤ですね。
ダイビングツールですので、キズを想定しているのかサイド以外は梨地仕上げになっています。
ケースバックはチタン製です。
軽くて丈夫。
少しでも計量にすべくチタンを使っていますが、それでも220グラムは着けていて疲れます。
グライドロック・エクステンション システム
バックルの裏の王冠マークは「エクステンション・パーツ」の目印。
ウェットスーツ着用時にグンッと伸びます。
グライドロック・エクステンション システム
ギザギザのおかげで2mm単位にサイズ変更が可能。
先ほどのエクステンションと併せて、ダイバーは工具無しでサイズ変更ができます。
20mmも可動します。
2cmもあれば複数人でも共有できそうですね。
エクステンション。だいぶしっかりしています。
昔の14060のエクステンションはペラペラだったなぁ・・・なんて関係ありませんね。
100円ショップで購入した接写レンズ。
近すぎて青がよくわかりません。
超水圧に耐えうる機構「リングロックシステム」。
3トンもの水圧に耐えます。
セラクロムベゼル。
数字の中はプラチナ加工されていてヘリまでシルバーカラーです。
ヨットマスターロレジウムのベゼルみたいな感じですね。
自動的にヘリウムを排出するバルブ。
シードゥエラー・ファミリーの証ですね。
飽和潜水をするプロダイバーには必要な機構です。
ゼロマーカーにもクロマライトカプセルが搭載されています。
今でもルミナスポイントって言うんですかね?
グラデーション感を出したいのですが接写じゃ難しい。
トリプロックの証 3ドット・クラウン。
ディープシーチャレンジ号の船外に取り付けられ、マリアナ海溝へ潜ったモデル「ディープシーチャレンジ」はクラウンがレーザー刻印された3ドットでした。
今後レーザー刻印のクラウンに切り替わるかも知れませんね。
エクステンション部の王冠マーク。
ファンには「王冠」が嬉しいポイントですね。
ケースとブレスレットの結合部。
ピタッとフィットしています。
SSとチタンのケースバック。
ロレックスでチタンを使うモデルは他にありますかね?
3900メートル、12800フィートの防水です。
3トンの水圧ですから、生身の身体ではもちませんね。時計だけ無事みたいな。
インパクトは大きく、満足感もあります。
グラデーションもキレイ。
あとはタフな手首と、忍耐力があれば大丈夫!
さぁ、いよいよレア要素の確認ですよ!!!
激レアDブルー「パンチラ・ダイヤル」
ここに4本の116660 Dブルーダイヤルがあります。
①は2016年1月
②は2015年7月
③は2014年11月
④は2015年5月
※保証書より
ブラック(ノーマル)のディープシーの様にマーク1~3の様な違いは見受けられませんね。
何とも言えないのですがパッと見は同じです。
が、・・・よ〜く見て下さい!
①のDブルーです。
ちょっとよく見てください!できれば「A」の字に注目。

D-BLUE 116660 パンチラ
ズレてる!
下地の「白」が見え隠れしているのが、おわかりでしょうか?
良く見ると「DEEPSEA」全部が少しだけズレています。
所謂「赤サブ」で「パンチラ」と呼ばれる状態ですね。

Dブルー パンチラ
「P」からが特に大きくズレてますね。
Dブルーダイヤル自体の生産数が極少なのに、更に「パンチラ」文字盤になると一体何本が世に出ているのか?
激レアなことは間違いありません。
Dブルーオーナーは100均のルーペでも大丈夫です!
買って文字盤を覗きこんで確認してみてください!
肉眼じゃちょっとツライです(笑)
因みにこちらは「パンチラ」ではありません。
グリーンカラーのインクが盛り上がっているため、光が当たって白くなっているだけです。
お間違えないように。
グリーンカラーの違い「ライム」と「ゲッコー」
同じカメラで撮っています。
左が「ゲッコー」2015.05、右が「ライム」2015.07
「ライム」グリーンはDEEPSEAが太く、SEA-DWELLER以下の文字が細めです。
「ゲッコー」グリーンはDEEPSEAが細く、SEA-DWELLER以下の文字が太いです。
「A」の▲の大きさ、「8」の穴の大きさなど比べるとわかりやすいですね。
これは③
2014年11月印の個体ですが、上下のフォントの太さは同じような感じですね。
色はゲッコーグリーンです。
シリアル番号がランダムになったため保証書の印でしか判断できないのですが・・・
「ライム」と「ゲッコー」は入り乱れてますね。工場の違いとか、まだこの現代に起こり得るのかしら?
そしてゲッコーグリーンにはパンチラがあるのかも知れません。謎。
詳しくわかりましたら、いずれご報告しますね。
※因みに「ゲッコーグリーン」のゲッコーは「ヤモリ」の事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「Cameron」Dブルー。
ちょっぴりレア要素もあって、ますます魅力が増しました!
通常、同じリファレンス番号(型番)であれば、文字盤交換が可能なロレックス。
しかし黒文字盤(ノーマル)からDブルー文字盤への交換は受付していません。
その結果、中古品の価格差が50万円も離れる異常事態。
文字盤1枚の差がここまで離れる現行モデルは初めてです。
VRじゃあるまいし・・・なんて思っていますがチラホラ聞こえる生産終了の噂も影響しているのかも知れませんね。
今年は円高も手伝い130万円ちかくまで新品並行相場を下げたDブルー。
トランプ円安、冬のボーナス、年末商戦、クリスマス?の影響で150万円を超えそうです。
今買うか?落ち着くまで待つか?レア文字盤を探すか?
皆さんはどうしますか?
おまけ - LIME GREEN / GECKO GREEN
スマホなどから見ると、わかりづらいとのご意見を頂いたので、もう1度トライ!
なんとなくですが・・・右側の方が「薄いグリーン」なのが、わかりますか???
※ご注意
ライムグリーンもゲッコーグリーンもZENMAIが勝手に表現しているだけなので、他所で使っても「?」となると思います(笑)。
濃いグリーンとか薄いグリーンの方が良いかも知れませんね。

LIME GREEN 116660
こちらが薄い「ライムカラー」LIME GREENの「DEEPSEA」。

GECKO GREEN 116660
こちらが濃い「ゲッコーカラー」Gecko GREENのDEEPSEA。
並べて見ると、結構違いますよ。どっちが多く出回っているのか・・・?
Dブルー・オーナーの方々でFBやっている方は、ウォッチモンスターの投稿に画像つきコメント頂けたら、より検証できるのでご協力ください(笑)
インスタでも良いのかな?
拡大してみます。
カラーはゲッコーグリーン。
DEEPSEAとSEA-DWELLERの太さは同じです。
追加 2016年10月印 個体
ゲッコーグリーンですね。
ライムグリーンの個体がなかなか見つかりません。
トケマーにて、ディープシー Dブルー文字盤を販売中です!