30歳以上はシーンに合わせて複数の時計が必要?
かつて私が30代前半の頃、Rolexを購入した時、嫁さんを説得した台詞は
「これから将来に渡って購入する【全ての時計】を今購入すれば節約になる!」
Rolexを欲しいが為に口から出た、かなり無理のある言葉でした(笑)
しかしこの言葉は今考えると嘘です。Rolex1本で、ビジネスシーンを過ごす事は少し無理があります。
30代の職場でのシチュエーションは
会社における30代は入社10年近く経過して通常役職はグループリーダーや主任といったポジションを任せられるケースが多いでしょう。
しかし、まだまだ社内やその経済圏では下っ端です。
色々な会議、社外での会合でも基本は直属の上司の『鞄持ち』が仕事になります。
これは自分自身の体験ですが、係長(当時自分の役職)時代に一人だけ、協力会社の会合に出席した時の事です。
周囲は全て役員クラスの50代の年齢層の中、一人30代は私だけでした。
当時この時計を購入して少しブイブイ言わせた時期でしたが、その会合ではこの自慢のAir-Kingをスーツのポケットに隠した記憶があります。
この時の私は会社のお客様が主催する協力会社の会合で、本来なら『私では無く』支店長と課長が出席予定でしたが、支店長が行けなくなり、私が急遽代打で課長と一緒に出席しました。
明らかに私の身分は出席者で最下位で、一番の若僧でした。
とても腕からRolexをチラ見させるのは場違いな雰囲気を感じました。
この様な状況も30代会社員ではよくあるシーンです。
日本では目上の方に対して、より華美な装いは避けるべきという、儒教的な慣習が根付いています。
外資系企業であればまた違う、雰囲気もあるかもしれませんが、やはり組織の一員である以上出過ぎた振る舞いは避けましょう。
30代ビジネスシーンで相応しいブランドは
しかしこのサイトの読者の方は、平凡な時計では満足できないでしょう。
そんな方にはこのブランドがおすすめです。
SEIKOメカニカル【SARB017】です。『グランドセイコー』で無いところがポイントです。緑の文字盤に牛革カーフを使用した今迄のSEIKOには見られ無いデザインに好感が持てます。
防水は20気圧とハイスペックです。ロレックス、オイスターパーペチュアルの10気圧防水よりも高く、風防も同じサファイアクリスタルを使用しています。インデックスにはルミブライトも使って定価で¥50,000+消費税は大変お買い得なモデルです。
30代の男性ならこのスポーティーなデザインは、アクティブな印象を与える時計です。文字盤に簡易方位磁針やカレンダー機能もあり機能が満載なのも嬉しいです。
デザイン優先ならおすすめのブランドは北欧デザインウオッチの雄、Daniel Wellingtonです。
写真のモデル「Classic St Mawes」はケースサイズ36ミリと40ミリを選択できて、ケースのステンレス素材の色もゴールドとシルバーを選ぶ事ができます。そしてストラップも拘りがありアメリカ製レザーをベジタブルオイルでなめすと云う、環境にも配慮した時計です。
そしてレザーの風合いも自然な艶で少し燻んだレザーがクラッシック感を演出しています。
Daniel Wellingtonは街中でも良く見かけます。先日私はほんの10分程の間梅田にて3人ほどこのブランドの時計をしている若者を発見しました。
是非30代にはつけて欲しい時計です。
30代でもビジネスでは最低2本とプライベートには別な時計が欲しい
ビジネスでは上司や年配の方に配慮したビジネスに相応しいこの様なモデルを使えば、30代のビジネスシーンは乗り切れる筈です。
しかし、プライベートでは思い切りロレックスを使って欲しいです。
40代ビジネスマンの職場での状況は
40代は中間管理職、将来の幹部への別れ道となる年代です。ついこの前迄写真の様に上司に噛み付いていた、貴方も課長、マネージャー席で部下に責められる、更に部長役員クラスの上司から結果を求められてストレスは若手時代よりは倍増します。
部下と上司に挟まれて、厳しい立場ですが、社内のポジションは上の方に位置します。殆どの社員は貴方の事は知っている筈です。
それゆえ30代よりはワンランク上の時計が相応しくなってきます。
Tag Heuer カレラキャリバー5は役職に相応しい腕時計です。Tag HeuerはROLEXより控えめですが、40代、50代男性に人気が高いブランドです。
ステンレスケースで青の文字盤、日付と曜日両方のカレンダー機能が備えられたこのモデルは実用性に優れています。シンプルですが、綺麗な流線形で翼の断面の様な外観です。クラッシックでビジネスに相応しいモデルといえます。
気になる点はケース直径が41ミリと少し大きい所位です。
職場でタグホイヤー・カレラキャリバー5は部下を前にした時の時計として最適です。将来頑張ればタグホイヤーを付けれると思う部下も何人かいる筈です。そんな彼等のモチベーターに貴方にはなって欲しいです。
取引先との会合、役員会での資料係の時などにぴったりの時計は
しかし取引先や役員会での出席となると話しは別です。少し控えめな時計が良いでしょう。
取引先に行く時は大抵は謝罪や見積り提案、役員会の出席は資料係や担当者として役員達への報告が殆どです。
取引先や役員会では地味になりましょう。
SEIKOメカニカルSARB033黒文字のシンプルな時計ですが、必要な機能は充実しています。地味ですがチープな感じがしないモデルです。
国産モデルの時計は質実剛健なイメージと控えめな印象をビジネスでは与えます。
普段ロレックスをつけている皆さんにしてみれば、何で今更国産時計?と感じるかも知れません。しかし腕時計はビジネスの装いではとても重要なアイテムです。企業によっては特に面接官が腕時計をして来ない学生に対してビジネスに不適格とする企業もあるそうです。
ビジネスに相応しい腕時計のブランドとして国産メーカーの腕時計は世代を問わず最適です。
企業の上層幹部はそれなりの腕時計を付けるべき
さてここまで30代から40代の皆さんへは控えめな時計を勧めてきましたが、50代で現在の企業でのポジションがマネージャーを超えてデイレクター職級以上であれば、迷わずロレックスを選びたいです。
ご自身のデスクではこんな時計でも嫌味でもありません。
上級職に相応しいROLEXデイトジャスト、ホワイトゴールドのコンビでローマンインデックスの文字盤が知的さを感じさせるモデルです。
50代の男性でもROLEXスポーツモデルをしたい欲求に駆られますが、ディレクター職以上にはスポーツモデルは相応しくありません。ここ仕事場では定番モデルで我慢しましょう。
趣きの違うストーリー性のあるROLEXがもう1本あれば完璧
かつて私の所属していた会社の関連会社の課長さんが持っていたROLEXエクスプローラⅠを私は忘れません。
その課長さんに腕の時計の事を尋ねた時の回答が、「部長から貰ったんだ、今この時計人気あるらしいね」とあっけらかんと話していました。
当時はドラマ「ラブジェネ」ブームの真っ只中、EX1もプレミア価格で上昇中の時代の中で流行を先取りした感のあった、アンティークなエクスプローラは僕の脳裏に今も残っています。
その様なストーリー性のある腕時計又はアンティークモデルも50代には相応しい1本です。現行モデル以外で、少し地味なROLEXもこの年齢で持っていると「もしかして時計好き?」と相手に印象を与える時計です。
写真のデイトジャストは少し「バブルバック」モデルの印象があるアンティークモデルです。「年代物が好きなROLEXユーザー」と相手に感じさせると、先程のゴールドのデイトジャストのイメージも変わり周囲も「時計好きなんだ」と好印象へと変化させます。
プライベートもビジネスも充実させるには3本以上の時計が必要
さて結論としてはビジネスシーンで活躍するには、プライベートと合わせて3本以上の時計が必要です。
ビジネスでは色々な状況があり、上司も居れば部下も居るのが組織です。
マネージメントはそれらに相応しいスーツを着替える様に時計も変えて、厳しいビジネスシーンで活躍して下さい。
最後に30代と40代のプライベートに相応しい時計はこちら!通称青サブ。プライベートは弾けてビジネスでの活力にして下さい。
勿論50代でも良いと思います。