今回紹介するのはこちらの時計、『エクスプローラーⅠ』です。

エクスプローラーは1953年に初代モデルが誕生し、現在に至るまで、様々な進化を遂げてロレックスを代表するモデルにまで成長しました。

現在までに、エクスプローラーは6モデルが存在します。
その中でも、旧型の人気モデル『Ref.14270』と『Ref.114270』の2つのモデルを
違いなども合わせてご紹介していきます。

答えは、左がRef.14270 右がRef.114270です。
時計好きの人ならこの時点で分かっちゃいます！

Ref.14270のスペック
ステンレススチール素材
ケース径 36mm
ケース厚 11mm
100m防水
自動巻き Cal.3000
振動数　　 28.800
パワーリザーブ　48時間
製造年　1990～2001年
特徴
E番（1990～1991年頃）に『ブラックアウト』というレアモデルあり
S番（1993年頃）に横穴がなくなる
T番（1996年頃）にバックルがダブルロックに変更

Ref.114270のスペック
ステンレススチール素材
ケース径 36mm
ケース厚 11mm
100m防水
自動巻き Cal.3130
振動数 28.800
パワーリザーブ　48時間
製造年　2001～2010年
特徴
フラツシュフィットの一体化
風防に王冠の透かしが入る
M番（2007年頃）ルーレット刻印が入る

遠目で文字盤を見ても違いがほとんど分かりませんが、拡大してみると色々と見えてきます。

最初に文字盤ロレックスのロゴ部分を見ていきます。
製造年代などの個体差なのかもしれませんが、
王冠マークの穴の大きさと、王冠のギザギザとギザギザの幅が違うように見えます。
Ref.114270の方が字体がシャープです。Ref.14270は全体的に太くベチャッとしてます。
Ref.14270の方が、全体的に文字と文字の間の幅が広いです。

こちらも文字の太さが違います。
しかし、文字と文字の間の幅は同じように見えます。

次は、6時位置にある印字を見ていきます。
文字の太さもそうですが、『SWISS』と『SWISS MADE』で印字された文字が違います。
使用されている材料や年代によって表記は変わるようです。

表記の種類と時期はこんな感じです。
1990～1997年 『T SWISS-T＜25』 トリチウムを使用していたので『T』の文字があります
1997～1999年 『SWISS』　　　　ルミノバに変更されたので『T』の文字は消えました
1998～2001年 『SWISS MADE』

上記のように、『SWISS MADE』と印字されていれば比較的新しい個体だと分かるので、
ここを見ればある程度の製造年代が判断できます。

また、T SWISS-T＜25』の表記があれば、100%Ref.114270ではないとも判断できます。
今回のRef.14270は『SWISS』表記なので、短い間製造された少し珍しい個体です。
他の現行モデルのロレックスにも『SWISS MADE』が印字されています。

ブレスレット部分で1番の違いは、
フラッシュフィット（ケースとブレスを繋ぐ一番先端の部分）が違います。
Ref.14270は駒とフラッシュフィット部分がバラバラに分解できますが、
Ref.114270は駒とフラッシュフィットが一体化していて繋ぎ目がなく駒がバラバラになりません。
一体化している方が、強度もありそうですし、着けている時にガチャガチャしないです。
この部分が一番簡単に違いが判断できるポイントです。

エクスプローラーⅠを着けている人がいたら、
この部分を見て型番をズバリ当てちゃえばこの人時計に詳しい人だなって思われますよ

時計の裏面は特に違いは見当たりません。
あえて言うなフラッシュフィットの形状が違う位です。

ブレスレットのクラスプとバックル部分の比較です。
どちらも違いがなく同じように見えます。
Ref.14270はT番（1996年）頃にシングルロックバックル→ダブルロックバックルに変更されていますので、古い個体ならバックルの形状が違います。
シングルロックバックルは、バックルを引っ掛けてしまったり、長い年数使用していると
緩んできて着用時に外れる危険性が高いので、扱いには注意が必要です。

腕に着けた感じはどうでしょうか。
ケース径も同じ36mmなので違いは見られません。
ただ、着けた感じRef.114270の方がブレスの作りがしっかりしているような感じです。

それにしても36mmはちょうど良い大きさで良いですね。
女性も着けられる大きさなので、カップルや夫婦で
お揃いでエクスプローラーⅠを着けてみるのもいいんじゃないでしょうか。

ネットの楽天で値段を調べたところ、現在の相場はこんな感じでした。

Ref.14270もRef.114270もほとんど値段の違いはありませんね。
年代や付属品等の違いもありますが、40万前後で購入できます。
同じ位の値段なら私はRef.114270を選びますかね。

在庫もたくさん出てきたので、手に入れるのは簡単ですね。
ただ、すでに生産終了モデルなので、ほぼ中古品しか出回りがないです。
新品と違ってよく見て、考えて購入する必要があります。

中古品を買う時確認しておいた方が良いこと

・時計の状態を確認する（風防のキズやブレスのヨレは修理費が高いので要注意）

・付属品の有無 （保証書があれば購入店や購入日を確認する）
　ロレックスは保証書が無くても特に困ることはないが、手放す際に付属品の有無によって
　値段も変わってくるので気にする人は確認する

・オーバーホールや修理履歴の有無
　オーバーホールされたものなら、何時、何処で、
　　どんな内容でオーバーホールされたか確認する

・購入する店での保証の有無
　中古品は新品と違って状態が良くないものもあるので、
　何かあった時のために確認しておく。

・その他、お店のサービスを確認する。（ブレス洗浄無料やいつでも駒調整無料など）

上記のポイントを確認して、自分の納得したお店で商品を購入することをおススメします。

ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.14270&Ref.114270の良い点

・シンプルなデザインで、オンオフ問わず、様々なシーンで着用できる

・キムタクや数々の芸能人たちも愛用していて、人気と知名度がある

・3針でシンプル機構の時計なので壊れにくく、メンテナンス費用も比較的安く済む

・現行品でも定価約60万円とロレックスの中でも比較的手ごろな値段で購入可能
　　
　　

ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.14270&Ref.114270の悪い点

・日付表示機能がない

・シンプルすぎるので面白みがない、特に大きい時計になれている人が着けると物足りません

・ステンレス素材で黒文字盤の一種類しかないので時計を選ぶ楽しみがない

　個人的には、コンビモデルや文字盤の種類を増やしてほしい所です

ロレックス エクスプローラーⅠは良い点も悪い点もありますが、