今は無き夢のコラボレーション
ロレックス&ティファニー1990年代半ばまでティファニーで販売されていたロレックスとティファニーのコラボレーションウォッチ。
今は無き夢のコラボレーションでございます。
存在だけは知られているものの、その詳細は謎に包まれております。
インターネットを見てみても曖昧な情報が多いイメージで、偽物が多いということが声高に叫ばれております。
今回は自分の知るティファニーコラボレーションの情報を書かせていただきます。
80%以上は色付きインクの個体であるティファニーコラボ
まずティファニーコラボレーションは今人気の有るスポーツラインのみ製作されていたわけではなく、デイトジャストのメンズ、レディース,オイスターパーペチュアルに至るまで多岐に渡りました。
上図のように「銀文字盤に黒インク」の様なカラーの組み合わせの他「ピンクの文字盤に黒インク」「白文字盤に黒いインク」の様に、色付きのインクの個体が多く80%は黒インクの個体であると言われています。
その他、スポーツラインの様な黒文字盤に白インクの組み合わせは少なく、また黒文字盤と青文字盤に白インクという組み合わせが残りの2割ぐらいとも言われています。
よってスポーツラインのサブマリーナやデイトナ、エクスプローラーなどのティファニーコラボレーションの個体はそうそうお目にかかれませんので、オークションなんかで安く売られている個体は大体アウト(ニセモノ)だと思っていいでしょう。
ホンモノ、ニセモノの議論の前に、黒文字盤に白インクのティファニーコラボレーション商品自体が物凄く少ないと言うことを覚えておいて欲しいと思います。
90年代初頭までっていつまで?

ティファニーニューヨーク本店
ティファニーコラボレーションの腕時計における最大の謎の一つが、
・一体いつまで製造していたのか??
この期間が非常に曖昧でございます。
一体どのぐらいの製造年代のものがホンモノなのか?
有識者と私を含めたティファニーロレックス所有者の見解では
「遅くともW品番(1995〜1996)まで」という結論に至っております。
一般的にはW品番以降のティファニーロレックスはきな臭いと思っております。
しかしながらどんな事にも例外はありますので、物凄いコネクションがあれば異例の製品が出てくる恐れもあります。
例えばティファニー本店の隣に住む次期アメリカ大統領のトランプさんなんかがお願いすればもしかすると作ってくれるかも…みたいな例外はある訳です。
しかしながら通常では「W番」までというのが結論でございます。それ以降の製品は少し疑いの目で見る必要が有ると思います。あくまでレアロレックス販売店と有識者の見解ですが。
ホンモノだからって文字盤が綺麗な訳ではない

ティファニーロレックスの保証書
こちらは正真正銘のティファニーの印字のあるロレックススポーツの保証書でございます。販売時のタグからありとあらゆる付属品もあります。
そして次の画像がその間違いなくホンモノのティファニーロレックスのエクスプローラーIのティファニー字体を接写レンズにて撮影したものです。

ティファニー字体接写画像
おそらくここまでドアップの画像はネット上にもなかなか落ちてないと思います。
しかしよく見ると「N」「&」「C」なんかは字体に穴が空いてますね。
この辺りは色々推論があります。
・年代経過でインクが揮発して穴が空いた
・最初からこのぐらいのクオリティ
諸説有りますので結論が難しいですが、
「字体が汚いからニセモノ」というのは真っ赤な嘘です。
むしろ私はニセモノのほうが綺麗に濃く印字されていると認識しております。
実は1986年までは綺麗でそれ以降は汚いという話もあります。
1986年まではロレックス印字でそれ以降はティファニー印字なんて噂もありますが、それは証拠が取れていませんので「ふーん」ぐらいでとどめて頂くのがいいでしょう。
独断と偏見ティファニーコラボレーションまとめ

ティファニー14060
・黒文字盤に白インクのティファニーコラボレーションロレックスは全体生産数の2割以下
・スポーツラインの腕時計のコラボ商品はめちゃくちゃ少ない
・通説では「W品番(1995〜1996年)」まで。それ以降は真贋を疑う
・ホンモノでも字体は汚い。字体で真贋は判断不可能
・保証書が無いものはほぼほぼ怪しい
こちらがまとめとなります。あとは有志の方々には身銭を切って研究してみてください。
ティファニーコラボレーションを探している方達のお役に少しでも立てればと思います。
それでは失礼致します。