ロレックスデイトナ REF 116520
「ヒカキンTV」によれば彼が初めて購入した高級腕時計がこのデイトナREF 116520です。2013年に新品で銀座で150万の現金を持って購入したとのこと。
初めて購入したのがこのデイトナということで、彼の時計観が凝縮されている気がします。
少なくても当時(2013年)は今のような「デイトナマラソン」なんて習慣はありません。つまり購入して即プレミアが付くような可能性は2013年だとほぼゼロ。この最もシンプルなデイトナをセレクトしたことで、彼が「元来の時計好き」だったと理解でききます。
彼の経歴を詳しく調べるとYouTuberとして活動を始めたのが2006年(初チャンネル創設)、「専業YouTuber」になるまで6年の「下積み」を経験しています。明るい性格に見えますが意外に苦労しているんですね。
そして満を持して購入したのが、このデイトナなのでしょう。YouTuberとして、成功した直後とはいえその気になればもう少し高い時計だって充分に買えたはずです。
もし時計好きで無ければ周囲の人たちが再生回数を稼げる高価で「ド派手な時計」を勧めるでしょう。しかし敢えて実用的な「ステンレスモデル」にするところに彼のデイトナへの思い入れが感じられます。
徐々にUPグレードするヒカキンの時計!
さてヒカキン念願のデイトナを手に入れて、その後は「収入に見合った」時計を次々に購入、コレクションを増やしていきます。
次に彼が購入したのはスカイドゥエラーのREF326939です。これがどこにも画像が無く苦労しました。
ロレックスのインスタを全部調べて下の欄で見つけました。ローマンインデックスでこのモデルのアイボリー文字盤だと思います。
3番目に購入したのがデイトナREF116506、アイスブルーダイヤルにインデックスにダイヤを配したゴージャスなモデルです。
これも一般的なアイスブルーでは無く、ダイヤのアワーマーカーモデルをチョイスしています。またヒカキンは重たい時計が好みだそうです。
ホワイトGからピンクGへ
そしてロレックス以外の時計で彼が初め購入したブランドがAP(オーデマピゲ)です。彼がアワーグラスで購入したのはロイヤルオーク トゥールビヨン エクストラシン ピンクゴールド。
次に購入したのはパテックのグランド・コンプリケーション クロノグラフ パーペチュアルカレンダー PGです。連続して複雑時計を購入していますが、むしろ素材が好きみたいです。
そしてどちらかと言えば「スポラグ」系が好みになります。それを実証する愛用時計がこちらです。パテック・フィリップ ノーチラス 5719/10G です。
ノーチラス5719/10G は、派手な文字盤のダイヤばかりに目がいきます。しかしケースは彼がこれまでにこだわってきた、ホワイトGなのです。ここにも彼の一貫性が見られます。
ヒカキンの時計遍歴まとめ
こうして時系列で人気YouTuber「ヒカキン」の時計コレクションを見ると彼の言葉通り「時計好き」であることが伺えます。
まず彼の時計の好みは典型的な「スポ・ラグ系」です。2020年時点で彼がノーチラスを愛用していることと、これまでのコレクション系譜がクロノグラフをはじめとするスポーツモデルのみになります。
次に彼は時計の素材に並々ならぬこだわりを持っていることが特徴です。一般的に時計に興味無い人はホワイトGやピンクG、ローズGを選びません。
重たい時計を好むのも時計好きの証拠。特にスポーツウォッチを好む人はその傾向が顕著に見られます。
最近SNS上ではヒカキンが高級時計を含む高額商品を紹介することに対し、批判的な投稿をよく目にします。しかし時計に関して言えばそれらの批判は的を得ていません。
時計好きの目線から言えば、彼の購入時系列は極めて「筋の通った買い方」をしています。彼のパテックだって一般の人は知らないでしょうが受注販売ですから。
ヒカキンが銀座のアワーグラスで、行き当たりで買う動画が出てましたがあれは演出でしょう。仮に彼のコレクションの時計をブティックにアポ無しで行って買うことは無理だと思います。
前持って注文をかけるか、予約しないと購入できないモデルばかりです。つまりある程度の時計に精通していて、ブティック側にリクエストしておかないと製品を用意できないと思います。
ヒカキンのノーチラスも在庫が偶然あれば別ですが、数ヶ月以上もしくは1年近くは待っているはずです。
時計好きならわかるヒカキンの時計コレクションの一貫性や意味も一般の人たちにはまず理解されないでしょう。
あらためて腕時計という趣味はマイノリティーな趣味と実感しました。ヒカキン、これからも時計コレクション頑張って揃えてください。期待しています!!