最近なにかと話題の"シングル+トリチウム"
4桁レファレンスをはじめとするヴィンテージロレックスの枯渇し高騰していますね。
それによって最近注目を集める集めているのが"シングル+トリチウム"と呼ばれるスポーツモデルです。
ヴィンテージロレックスの雰囲気漂う、"シングルバックル"に"トリチウム夜光"の組み合わせが今、きているようです。
トリチウム夜光に関しては色に個体差がありますが、とりわけ人気なのが"焼けの強い個体"といわれています。
シングル+トリチウムの条件!
① トリチウム夜光
ロレックスに採用される夜光塗料はトリチウム⇨ルミノバ⇨クロマライト(現行)と仕様変更をしてきました。
トリチウム夜光は1950年代〜1990年代の後半まで、長きに渡り使われていた自発光塗料の事をさします。
元々白い色である自発光塗料のトリチウムですが、年数が経つにつれ少しずつクリームがかった色味へと姿を変えます。
この経年劣化で色味が変わる事を"焼け"といい、ヴィンテージ感が出るという事で人気になっているようです。
個体差があるので、こんがりクリーム色に焼けているものもあれば、ほとんど焼けの見られないものも存在します。
現行モデルは文字盤6時位置に"SWISS MADE"とプリントされていますが、トリチウム夜光は"T SWISS - T < 25"や、"SWISS - T < 25"とプリントされています。
② シングルバックル
アクティブシーンでの脱落防止の為、バックルがシングルバックルからダブルバックルに仕様変更されたのは1995年頃とされています。
ダブルバックルに変わり、人気はもちろん、堅牢性の面でも上をいっていたダブルバックルですが、最近では旧バックルの相場が高騰し、逆転現象も起きています。
シングルバックルからダブルバックルに変わるのが1995年頃なので・・・。
つまり、シングルトリチウムの条件を満たす個体は1988年〜1995年の約8年間となります。
シングルトリチウムに当てはまる条件は80年代後半から90年代の半ばとすでに20年以上経過しているものになるので、今となってはコンディションの良いものを探すのも一苦労の状況となっています。
また、すでにメーカーでメンテナンスをした際に、針だけトリチウムからルミノバに変わっているものなどもたくさんあるので、購入時は注意が必要です。
タマ数が少なくなってきている事もあり、個体によっては同じモデルの高年式のものより高い相場をつけているものもあります。
このトレンドに当てはまるモデルはエクスプローラーⅠ Ref.14270、GMTマスター Ref.16700、GMTマスターⅡ Ref.16710、エクスプローラーⅡ Ref.16570です。
中古品の中では年式は古いモデルですが、ヴィンテージモデルと比べれば実用性も高く、メンテナンスの面でも安心です。
エクスプローラーⅠ Ref.14270
エクスプローラーⅠ Ref.14270の場合、3、6、9インデックスの白いラインはペイントな為焼けません。12時のマーカーとバーインデックスが経年劣化により変色します。
GMTマスターⅡ Ref.16710 黒赤ベゼル
1988年から2007年まで製造されたRef.16710ですが、青赤ベゼルと黒ベゼルがラインナップに加わったのは2000年から。
つまりGMTマスターⅡ Ref.16710におきてシングルトリチウムの条件を満たすのは黒赤ベゼルのみとなっています。(ベゼル交換を場合は青赤ベゼル、黒ベゼルでもシングルトリチウムはありますが。)
エクスプローラーⅡ Ref.16570
黒、白2色のエクスプローラーⅡですが、シングルトリチウムでより人気が高いのは白文字盤となっています。
スポーツモデル中では展開の少ない"白文字盤"。焼けたトリチウム夜光とのバランスが絶妙で雰囲気があります。
現在トケマーにシングルトリチウムのモデルがいくつか出品されていますので、是非チェックしてみてください。