ロレックスにはプレミア価格で取引されるモデルがたくさんある
ロレックスは長い歴史の中で、生産終了、モデルチェンジ、新作発表が繰り返しなされて、同じモデルでも年代によって仕様が変わったり、ディテールが微妙に違ったりと、無数のモデルが存在しています。
様々な要因でプレミア価格がつくわけですが、まず一番に挙げられるのは、そのモデルの最後のシリアルの個体、いわゆる最終品番といわれるものです。全てにプレミア価格が付くわけではないですが、最終品番で値段がグッと上がるモデルは非常に多いです。
まず筆頭に挙げられるのはデイトナRef.16520の最終P番ですね。P番に関しては圧倒的な個体数の少なさやエルプリメロ搭載、仕様などのあらゆる条件が重なってものすごいプレミアがついております。
他にも最終品番で特にプレミア価格がついているのは、サブマリーナデイトRef.16610LV、GMTマスターⅡRef.16710M番、シードゥエラーRef.16600V番。次いでGMTマスターRef.16700A番、EXⅠ14270P番、114270G・ランダム番、EXⅡ16570G・ランダム番、ヨットマスターRef.16622ランダム番などが挙げられます。
最終品番以外にも、年式による仕様変更やダイアルの仕様でプレミアがついているケースがあります。サブマリーナRef.16613・ヴァイオレット、Ref.16610LV・マークⅠ、EXⅡRef.16570・アイボリー、EX1Ref.14270・ブラックアウト、GMTマスターⅡRef.16710・スティック、デイトナRef.16520・200タキ、225タキ、段落ち、4行、反転6、ブラウンダイアル。挙げたらキリがないくらいレアモデルが多く存在します。
今回注目したいのはデイトナRef.116520クリームダイアル!
まずは文字盤の色味を見比べてみてください!よーく見て下さい。
お分かりいただけましたでしょうか?レア文字盤は画像・右のダイアルです。ほんのりですが黄色味がかっているのが分かります。
比べると分かりますね。右はクリーム色に焼けています。現在画像のようなクリームダイアル(アイボリーダイアル)が確認できているのは初期生産分であるP・K・Y番の個体です。
このような焼けが現れる原因として一番有力とされているのが『紫外線の影響』とされています
。経年による変化はロレックスではよくみられる事ですが、紫外線を浴び続けた結果このように柔らかい色味へと変化したのでしょうか?2000年以降に発表されたモデルでこのようなヴィンテージ感を味わえるのは良いですね。
このような文字盤カラーの変色はファンの心をくすぐります。青サブのヴァイオレットや、デイトナのブラウンダイアルなど、経年によって変化した文字盤はその希少性の高さから価値を高めています。
今のクリームダイアルが10年、20年後更に濃い色に変色するのか、はたまた初期生産分だけでなく高年式モデルも次第に色が変化していくのかはわかりませんが、今後面白いモデルであることは間違いないです。
それにしてデイトナはいろんなレアモデルが存在していて面白いですね。投資を考える時に真っ先に思い浮かぶのは『デイトナ』って方も多いのではないでしょうか?
アップで比べてみましょう!!

デイトナ Ref.116520 白文字盤
純白の白ですね。焼けがまったくない澄んだ色味です。これが通常の文字盤色です。

デイトナ Ref.116520 クリーム
続いてクリームダイアルです。カスタードのように黄色味が強い文字盤となっていますね。
柔らかい印象の色味でヴィンテージ感も漂っていてカッコいいです!!
P・K・Y番なのでバックルは穴あきタイプの旧バックルとなっています。
現状、新バックル(V番以降)でクリームダイアルは確認できていません。噂によると、人工的に紫外線を浴びせて色味を出す事もできる(本当はして欲しくない・・・)ようなので新バックルでクリーム色に変色していたら疑ってしまいますね。
今までのデイトナは白文字盤より黒文字盤のほうが人気がありましたが、新型デイトナに関していえば、白文字盤のほうが人気があり、実勢価格も、10万円前後の差がついております。
その影響ももってか、既に廃盤となっている116520の白文字盤の評価も上がってきている印象で以前ほどの価格差はありません。今となっては116520は黒・白共に同じくらいの価値があるといえるのではないでしょうか?
気になる現在のクリームダイアルの相場は??
気になるクリームダイアルの実勢価格はどうでしょうか。注目度が高くなるほど相場も上がるのがロレックスです。
4~5年くらい前まではあまり注目されておらず、劣化によるただのヤケと捉えられていました。その為、当時はさほどプレミア価格がついていませんでした。価格もせいぜい100~120万円ほどで売られていたと思います。
その後、雑誌に取り上げられたりロレックスファンの間で注目されるようになり、現在ではクリームダイアルの価格は箱・保証書付きだと200万円前後の値がついています。さらに『濃い色味のクリームダイヤル』ともなると200万円オーバーはあたり前となってきており、人気の高さが伺えます。
色の濃ーいクリームダイアルはこんな感じです!
文字盤の色味は保管状況・使用状況によって個体差が出てきますが、画像のクリームダイアルは非常に濃いクリーム色となっており、単体で見てもその濃さがわかります。
通常のホワイトとは明らかに違う色味で、雰囲気抜群です。ちなみに画像がP番のクリームダイアルですが、K・Y番でも同じくらいのレベルのクリームダイアルが存在するそうです。
注目度がかなり高い『クリームダイアル』。手の届かない金額になる前にGETすべきですよ!!