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【なぜ、いまになって流通量が激減したのか】5桁デイトナ狂想曲 <時計怪獣 WatchMonster 2017/9 掲載記事>

2017/9/4


【なぜ、いまになって流通量が激減したのか】5桁デイトナ狂想曲


新型デイトナの発表を受けて、生産終了となるRef.116520の相場が高騰するのは、予想の範囲内でしたが、16520の相場が2016年秋頃から高騰するという、予想外の展開が起こりました。なぜ、いまになって16520が高騰したのか。その謎に迫っていきたいと思います。


生産終了後も高値で推移する王者デイトナ

 2016年の秋頃からRef.16520の実勢価格が高騰しています。
具体的には、16年前半までは、製造数が多いノーマル仕様の相場が130~140万円程度程度であったのに対して、17年8月の時点においてはなんと200万円以上まで跳ね上がっているのです。
さらに、レア仕様について言えばこれ以上に高騰しています。
Ref.16520

Ref.16520

名機エル・プリメロベースのムーヴメントを搭載

 デイトナ初の自動巻きモデルである16520は、名機エル・プリメロベースのムーヴメントを搭載しているという点で、時計ファンの心を掴み発売当時から根強い人気を誇っていました。
一時は正規店で購入しようとすれば、年単位の予約待ちという状況も珍しくなく、並行市場においてはプレミアム価格で流通していました。
そして生産終了後もその人気は衰えていません。つまり、これまでも比較的高値で推移していたモデルなのです。
Ref.16520

Ref.16520

なぜこのタイミングだったのか?

 年を経ると市場在庫が少なくなり、相場も高騰していくというのは、ロレックスに限っては比較的に自然な流れといえます。
しかし、今回のケースはあまりにも唐突で、しかもなぜこのタイミングだったのか、という点に疑問を感じる人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、その謎に少しでも迫っていきたいと思います。

相場が高騰するきっかけとなるパターン①

 ひとつは、リニューアルなどで「生産終了」となるケースがあります。
ロレックスのスポーツモデルに限っては、USED、アンティーク市場においても非常に人気が高いため、生産終了後、相場が値上がりするケースは決して珍しくありません。
ただ、16520が生産終了となったのは15年以上前のことなので、今回のケースに当てはめるには無理があるでしょう。

相場が高騰するきっかけとなるパターン②

 もうひとつのパターンが、アニバーサリーを迎え、市場人気が再燃するケースです。
デイトナが誕生50周年を迎えた13年には、これを記念してクリスティーズで大々的な「デイトナ」オークションが開催されるなどして、大きな盛り上がりを見せました。
実際これを機に、4桁レファレンスの手巻きデイトナを中心に相場が上がりました。
16520も手巻きデイトナほどではありませんが、相場が20万円ほど底上げされました。また一方で、当時の現行品であったスチールベゼルの116520も、日本市場では定価改定や円安進行といった影響を受けて実勢相場が右肩上がりでした。
現行品が値上がりすれば、これに牽引されてUSED品や生産終了品の価格も引き上げられます。
Ref.116520

Ref.116520

Ref.116520

Ref.116520

新型デイトナ116500LNを発表

 さらに決定的だったのは、16年に新型デイトナ116500LNが発表されたことでしょう。時をそれほど空けずに、再びデイトナにスポットが当たったのです。以下で16520の発表から、相場の変動をまとめてみました。
Ref.116500LN

Ref.116500LN

Ref.116500LN

Ref.116500LN

Ref.16520の相場の変動

 ここでは、デイトナRef.16520の発表から今日にいたるまでの約30年間で起きたトピックスと、それぞれの時代における販売価格を記します。
発表当時、国内定価50万円だったデイトナが、現在の200万円以上という実勢相場にまで高騰した背景にはどういった出来事が影響していたのか、改めて確認したいと思います。

1988年

デイトナ初の自動巻きモデルであるRef.16520を発表。エル・プリメロをベースにしたハイビートのCal.4030を搭載。

当時の国内参考定価/50万円(税抜)

2000年

デイトナがRef.116520にモデルチェンジ。これに伴い16520が生産終了。

生産終了時の国内参考定価/68万円(税抜) 実勢相場/80万円

2002~05年

当時の実勢相場/90~110万円

2006年

当時の実勢相場/120万円

2007年

円安進行による現行品の高騰、アジア市場の需要増加といった影響で相場が高騰する。

当時の実勢相場/160万円

2008年

リーマンショックの影響で年末頃から相場が暴落。

2009年

当時の実勢相場/110万円

2010~12年

当時の実勢相場/110万円

2013年

デイトナ誕生50周年を機に歴代モデルが再注目され、相場が再び上昇傾向になる。

当時の実勢相場/110万円

2014年

当時の実勢相場/120万円

2015年

当時の実勢相場/130万円

2016年

セラクロムベゼルを装備したRef.116500LN発表。これに伴い116520が生産終了。

当時の実勢相場/120万円

2017年

2016年秋頃からRef.16520の相場が高騰。

現在の実勢相場/200万円~

16520についてささやかれるウワサ

 ここ数年はデイトナに注目が集まっており、実勢相場が値上がりしても不思議ではない状況であったことは確かですが、今回のケースはあまりにも唐突で、しかも短期間で相場が跳ね上がっています。この理由について、次のように分析している業界関係者もいるそうです。

 「2016年の夏頃から、16520の流通が極端に減っており、仕入れが難しい状況です。とくにレア仕様のモデルはほとんど流通がストップしているような状況です。

こうなると、仮に入荷できたとしても販売価格は高くせざるを得ません。あまりにも急に流通が減ったことから、だれかしらが買い占めを行っているのでは?そんな噂もささやかれているほどです。」

まとめ 過去にも同じようなことがあった

 買い占めについては、「あくまで噂レベル」と言いますが、実際、過去に同じようなことがありました。

1988年、発売されたばかりの16520が、ブームとなったイタリア市場で買い占められました。世界的にも注目を集めていたモデルだけに、需要と供給のバランスは崩れ、一般市場に流通した数少ない個体は定価を上回る価格で販売されたと言います。

おそらく現行品のレギュラーモデルでプレミアム価格が付いた最初の腕時計が16520だったのではないでしょうか。ともあれ、今回の噂も、前例があるだけに一笑に付することはできません。

 「レア仕様の流通がほとんどない」という点もこの説を後押ししています。手巻きデイトナをみてもわかるとおり、レア仕様の場合、オークションなどでときに想像を超える高値が付けられることがあります。

そのため利益率の高いレア仕様を中心に買い占められているとも考えられます。さらに高騰のタイミングが急だったのも買い占めが一気に行われたとすれば説明がつきます。

これらを踏まえると、「買い占め説」が現実味を帯びてきます。

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2017年9月現在

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