オメガ スピードマスター マークⅡ Ref.ST145014 (Cal.861 1969-1972)
オリジナルのスピマス マーク2は1969年に誕生し、わずか3年間の生産期間と言う短い生涯を終えます。
ムーブメントはキャリバー861、スピードマスターに使われた第2世代のものと同じですね。
防水性や耐久性を上げた新世代のスピードマスターとして製造されたのでしょう。
ラグを隠す独特の「樽型」ケースとプラ風防からミネラルガラスに変更されたことからもわかります。
71年には自動巻きのマーク3が、73年にはオメガ創立125周年記念のST3780801が、同年73年にはマーク4が誕生し、皆さんの知っているオメガのスピードマスター・プロフェッショナルとは違うケースデザインの進化が続いていきます。
ともあれ、マーク2の生産数は少なくアンティーク市場では大人気のモデルです。
とくにノーマルの黒文字盤に比べ、レーシングダイヤルはリダン(文字盤書き直し)品やニセモノが多く、手に入れるのは困難でした。
1969年から1972年生まれと言えば、40代半ばの働き盛り!
同じ時を刻んだその腕にはアンティークウォッチも良いですが、そこは大人なアナタ、イカした「復刻版」も視野に入れてみてはいかがですか?
と、言うのも先日 帰宅中の電車の中でZENMAIより少し年上の男性(会社員)が着けていたんですね。
それが、凄く良かった。
あぁ、復刻版も悪くないなぁ。って思ったんです。
ZENMAIは古い方が好きですし、スピードマスターのファーストレプリカはあまり好みの復刻ではなかった(忠実ではなかった)ので、2年前に出たこのマーク2も「どうせ、アレでしょ?」と高を括っていましたが、いやいや、なんのなんの、これは良い!
とても素敵でした。
オリジナルに忠実なCラインケースにオレンジの針、グレーの文字盤がとても映えます。
この「復刻版」のスペックを確認してみましょう。
復刻版はオメガの現代スペックが惜しみなく詰め込まれています。
まずはムーブメントから。
コーアクシャル自動巻きムーブメント キャリバー:オメガ 3330。
公式認定クロノメーター、パワーリザーブ:52時間、シリコン製ヒゲゼンマイ。
と、オリジナルの手巻きから、現代の自動巻き それもクロノメーター認定のコーアクシャル エスケープメント搭載クロノグラフに変わっています。
デイト表示も追加され、ビジネスシーンにも適応しています。
42.40mmのやや大ぶりなケースにスーパールミノバ夜光と100m防水で見た目の格好良さと視認性、防水・耐久性が上がっていますね。
また風防はオリジナルがミネラルガラスでしたが、こちらはサファイアクリスタルになっています。
定価は669,600円ですが、かめ吉では新品で43万円ちょっとで購入できます。
ダブルプッシュの便利なバックルに、オリジナルを意識したコマの短いブレスレット。
ケースバックのシーホースの刻印、プッシャーやブレスの付け根がカバーされている特徴あるケース形状。
うーん、格好良いでしょ?
そして、値段もなかなか良いですね。
出回りが多くないので良い状態の中古品を探すのは骨が折れそうですが、新品で40万円ちょっとなら新品をチョイスしてみても良いですね!!
いやぁ、仕事でオレンジは無理だわ!って方には、オリジナルにもある「黒文字盤」を選んでみても良いでしょう。
大人な渋さが引き立ちます。
格好良い!
黒文字盤は「327.10.43.50.01.001」。新品相場も変わりません。
オリジナルと見比べてみると、インダイヤルの陰影が目立ちますね。
「彫が深い」。イケメン!
でもグレーもそうですけど、ただ1つの「残念」は「MARK Ⅱ」の記載が文字盤に無いこと・・・ですね。
最後にオマケのこちらは「リオ オリンピック限定モデル」です。
OLYMPIC COLLECTION
リオ2016 リミテッドエディション
ステンレススティール
Ref.522.10.43.50.01.001
702,000円
通常の黒文字盤ではなく・・・金メダル(18K)、銀メダル(SV925)、銅メダル(ブロンズ)がインダイヤルになっているスペシャル仕様!
意外に格好良いですね。
定価 ¥669,600 → 販売価格 ¥433,980 (税込)
327.10.43.50.06.001