2017年はシードゥエラー誕生50周年にあたります。
潜水作業専門会社COMEXの協力により、1967年に誕生。
サブマリーナーの上位機種として飽和潜水に対応したハイスペックダイバーウォッチであり、一貫してスティールに黒文字盤という無骨な組み合わせでリリースしています。
今回も記念モデルが発表になることは、ほぼ決まっていましたが
まさか43mmというビッグサイズだとは思いませんでした。
そして更には新型のクロノメータームーブメント キャリバー3235を搭載し、SEA-DWELLERの文字は赤く染まっている特別な仕様です。
シードゥエラー3兄弟 126600と116600と16600を比べてみよう!
第1世代は型番1665で、ドーム状のプラ風防とフチなしのインデックスが特徴です。
また初期文字盤にはダブルレッドと呼ばれる、SEA-DWELLER SUBMARINER2000の文字が赤く染まっている希少品が人気です。
当時の防水は2000フィート610mでした。
第2世代は1970年末頃にリリースされた型番16660、通称トリプルシックス。
防水がいきなり倍に跳ね上がり、風防もサファイアガラスにレベルアップしています。
初期の16660はフチなし、後期はフチありと呼ばれるインデックス周りのメタルサークルの有無で中古相場も上下します。
ここに並んでいるのは第3世代 型番16600、第4世代 型番116600 第5世代 型番126600です。
途中2008年には従兄弟のディープシーが誕生しますが、今回は純粋なシードゥエラーだけ見ていきます。
第1世代も第2世代も10年以上販売されていました。
第3世代 16600に至っては17年も製造されていたロングセラーモデルと言えます。
今大注目の第4世代 116600 シードゥエラー4000はなんと3年強と言う非常に短い製造期間で、そもそも不人気だったゆえ球数が少なすぎて、今後超インフレするのでは?と期待が集まっていますね。
先月末にはデパートで知人が見かけたと言っていましたので、まだ買えるかもしれません。
サイドビュー。
堅牢で厚めなサブマリーナーより、さらに厚いのがシードゥエラーです。
超防水を実現するため、ややマッチョになったのですがいかがでしょう?
ガラスから裏蓋までは確かに厚めですが、ケース自体は比較的すっきりしています。
16600は約14.5mm、116600は約15mm、そして126600は約16mmでした。
16600はオーソドックスなデザインで、みんなのよく知るシルエットですね。
116600はあまり出回りがないので実物を見る機会が少ないかと思いますが、16600に比べラグが太くベゼルの幅も厚く、インデックスも大きくなっています。
そして126600はケース径が43mmに大きくなり、ラグは細く、フラッシュフィット幅が広がりました。
ベゼルとインデックスのバランスは116600に近いですね。
116600までは無かったサイクロップレンズが搭載され、一気に「サブマリーナー」っぽい見た目になっています。
こちらはサイクロップレンズつながりでサブマリーナーと比較。
16610、116610、126600と並んでいます。
続いて重さを量ってみます。
16600は約150グラム。
そんなに軽くないですが、3本の中では1番軽いです。
116600は約175グラム。
ググっと重くなりましたね。
外装がだいぶしっかりしたのが、わかります。
そして126600は約195グラム。
さすがに重い!
ちなみにディープシーは220グラムと超重量級です。
国内定価は1,242,000円(税込)
生産終了時の16600が609,000円でしたので、約2倍の価格設定。
でも防水性は3倍!
新シードゥエラー 126600の国内定価 は1,166,400円(税込)
防水は同じだけど、サイクロップレンズ付いたしムーブメントも新作だし、サイズも大きいからね。
価格設定2倍は致し方ない。
シードゥエラー4000 116600の国内定価は1,069,200円(税込)。
コレなんだよ?
なんで609,000円が1,069,200円になるんだよ?
防水もムーブメントも同じじゃないか!
ベゼルの素材は確かに違うけど、デイトナは116520から116500LNに変わったとき30,000円しか違わなかったぞ!
と、どうでも良い文句を言います。
でも、こう思っていた方が多かったのだと思います。
昨年まで誰も買わない不人気モデルでしたから・・・
生産終了モデル 116600の最終形態は、デイトナ116520と同じくバックルで確認します。
「梨地」仕上げのバックルプレートは最終ではありません。
「鏡面」ピカピカ仕上げが最終になります。

デイトナ116520の最終形態の見分け方!
画像はデイトナですが、同じ仕上げですので見る機会がありましたらチェックしてみてください。
まとめ
1番大きいのは126600です。
1番重いのも126600です。
生産年数が短いので出回りが少ないのが116600ですが、もしかしたら(無い話ですが)126600がもっと短いかも知れません。
値段別
126600(新品中古)>16600(V番未使用保管)>116600(新品・中古)=16600(V番保証書あり)>16600のV番以外。
防水性は同じです。
ムーブメントは
16600はキャリバー3135。
116600もキャリバー3135ですが、マイナーチェンジ版のブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ搭載機になっています。
126600はキャリバー3235。
サイクロップレンズが無いのが16600、116600。
サイクロップレンズがあるのが126600。
SSベゼルが16600。
セラクロムベゼルは116600、126600。
グライドロックシステムありは116600、126600。
16600にはありません。
16600にはブレスレットナンバー93160が、
116600には97400、126600には97220が付いています。
個人的な感想ですが、今後116600人気や126600人気に引っ張られ16600も高値になっていくのでは?と予想しています。
高年式の保証書ありが60万円台ならゲットチャンスかも知れません。
116600はどこまで高騰するかはわかりませんが、数年で126600より高くなると思います。
おそらく126600は現在の116660のDブルーあたりと同価格帯になるのではないでしょうか?
2020年あたりには、5桁シード 16600は100万円オーバー物件になる物も出てくると思いますので、今のうちだと感じています。
ZENMAIの予想は外れますので、あまり信じないでください。
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