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アンティーク・ロレックス 1601 オールドデイトジャストの魅力レビュー <時計怪獣 WatchMonster 2016/6 掲載記事>

2016/6/29

リーフ針

1960年代は文字盤、インデックスなどに数多くのバリエーションが増えました。今はなきデザインも数多く存在しレトロな雰囲気と風格を静かにたたえている様が実に魅力的です。

1601 1963~1964年製

1960年代のデイトジャストにあって、現代の物にはないポイントを見てみましょう！

文字盤外周が段落ち仕様

これはリファレンスが４ケタまでで、５ケタからは現行と同じく平面の文字盤です。
これだけでもグッと時代を感じさせてくれます。

そしてなんといっても針とインデックスの形状ですね。

針もインデックスも非常にレトロ。

1960年代のデイトジャストには多種多様なインデックスや文字盤の仕様があり、
その多くは現在では残っていません。
その中でも特に私が気に入っているのが、この針の形です。
正確には「アルファ・ハンド」といいますが、「リーフ・ハンド」でも
通じます。
もちろん現代でも、この針を採用しているメーカー・モデルは多数存在しますが、
その多くは伝統的な意匠で品のあるモデルです。
ランゲ１もこの針ですしね！
残念ながら現行ROLEXのモデルにこの針は採用されていません。
そう思って見てみると・・・どうでしょう、素敵に見えてきませんか？

通称「でべそバックル」・「王冠とびだしバックル」

王冠マークむきだしの簡素なバックルだこと！

なんとも簡素で原始的な造りのバックルです。
ペラペラの薄いステンレスで成型されており、見た目は心細いのですが、
実際はなかなかのホールド力があり、多少ゆるくなっても指の力で調節して
簡単にきつくすることができます。この辺の配慮・メンテナンスのしやすさは
さすがROLEX、何十年もブレない姿勢は見事だと思います。

巻き込みブレス

細かく巻き込んでますね。

細かく巻き込んだコマが連続するブレスレット。ROLEXだけでなく多くのメーカーの
古いモデルによく見かけます。　非常にレトロ感が漂い雰囲気があります。
ただ、調節がしにくいのに加えて、耐久性に難があり、ヨレヨレになりやすいのが
悩みどころです。
アンティークを探していて、本体は気に入ってもこのブレスレットが短すぎたり
ヨレヨレすぎたりして断念せざるを得ないケースも珍しくありません。
最近では、このブレスレットの状態の良いコマを探すのは非常に難しくなってきました。