エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210を語る前に
エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210という個体を今回レビューするわけだが、まず「デイト」というモデルがなんとも中途半端と思う方が大半だろう。
しかし見方を変えれば中途半端=人と被らない腕時計ということになりはしないだろうか?いやなるだろう!実際デイト着けていると耳にしたことは一度もない。
今回はさらにポリッシュモデルならまだしも、15210という型番のエンジンターンドベゼル搭載モデルだ。何とも珍しい。
今回は誰もレビューする気にならないモデルを手に取ってみた。この個性あふれるエンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210と少しの間お付き合いして欲しい。
因みにエンジンターンドとは、エンジンはジェット機の空冷星形エンジンがモチーフだといわれている。そしてターンドというのは、連続して彫り込むという意味を持っているらしい。
エンジンターンドは金属表面の仕上げとして細かい幾何学的なパターンを刻んでおり、ロレックス以外にもZIPPOなどでもたまに見られる。
エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210 スペック&本体
商品名:オイスターパーペチュアルデイト
型番:15210
製造番号:S番 1993年頃
文字盤色:ネイビー文字盤
ベゼル:エンジンターンド
ケース素材:ステンレススチール
ベルト素材:ステンレススチール
ガラス:サファイアクリスタル
ムーブメント:自動巻き cal.3135
振動数:28800振動
ケース径:約34mm
ケース厚:約11mm
防水:100m
今回の個体は製造番号がS番で1993年頃ですので、傷が多くあります。ポリッシュベゼルと違って打ち傷があっても味(勲章)と思えるのではないでしょうか?
SWISS MADE表記の(まさかの)クロノメーター表記です。 機械はcal.3135です。このcal.3135は有名ですよね?新型の115200も同じ機械を使用しています。現行サブマリーナなども同じキャリバーを使用しています。
DATEという名前の通りにデイトがついています。デイトジャストではなくデイトですが、デイトジャスト機能を搭載していますので12時近くに徐々に変わっていくのではなくカチッと変わります。ではなぜいつまでもデイトという名前なのか?
これについては、またいつか・・・。
夜光です。撮影時はあまり光らなかったです・・・申し訳ありません。
ケースには横穴がないタイプになります。厚さ約11mm程度ですので分厚くないです。
バックルは傷があります。所詮シングルバックルなので傷がついていても問題ありません。問題なくはないですが(汗)それよりも購入する時はバックルがちゃんとはまって、ゆるくなっていないかを確認しましょう。
ロレックスの刻印が入っております。どのモデルでもしっかり入っていますね。
裏蓋です。OMEGAなどシーホースの刻印が入っていますがロレックスは裏ギザだけですね。
ブレスです。3連オイスターSSハードブレスブレスが使用されています。78350と19の刻印が刻まれていますね。そして557Bという刻印もございます。ブレス交換の際はお間違いないよう。
この個体はあまりヨレが感じられませんでした。ブレスのヨレは注意が必要なので必ず確認しましょう。
クラスプで少しだけ微調整ができます。この状態だとみっともないのでコマを抜いた方がいいと思います。
エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210 リストショット
リストショットです。フルーテッドベゼルと違って視線がフェイスにいかないでベゼルを見てしまいませんか?
存在感抜群です。腕時計は傷だらけでしたが、リストショットは非常にカッコイイと思います。全く傷が気にならない。わざと傷つけたくなります。
傷つけたくなりますが、わざとはやめましょう。
エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210 まとめ
エンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210 をみてきましたが、改めてこのエンジンターンドベゼルを検討して頂けたら幸いです。
ポリッシュベゼルのロレックス デイト 15200 とは大違い。
ロレックス新型デイトナ116500LN黒は116520と比べるとほとんどベゼルしか変わっていないのに全然印象が違います。
つまりベゼルは腕時計の中で非常に重要な部分であることを認識できましたか?
ポリッシュベゼルにもフルーテッドベゼルにもないこの魅力を伝えたかったです。今現行でエンジンターンドベゼルを見ることはありません。
ヴィンテージを好む方はぜひこのエンジンターンドベゼル ロレックス デイト 15210 をお勧めしたい!きっと好きになってくれるはず。
というか好きになったでしょ!
おまけ
オーバーホール証明書が入っていましたので、おまけで写真を載せておきます。