バーゼルワールド2016で華々しく復活したペットネーム「エアキング」。
新型40mmの116900は、未だに入手困難なモデルです。
価格帯もロレックスの中では低めで、目立つ、丈夫、話題性などから、しばらくは定価超え・定価付近で値段が推移するのでしょう。
新型デイトナとともに2016年の「顔」でしたね。
116900はミルガウス専用「超耐磁」ムーブメントCal.3131を搭載。
ミルガウス同様に13mmちかい厚みと、150グラム以上あるズッシリした時計です。
40mm 100m防水
王冠は黄色、ROLEXは緑、秒針も緑と言う極めて奇抜なデザインは「ブラッドハウンドSSCのクロノグラフ」が元デザインとなっています。
正規店にもチラホラ並んできたと言う情報もあれば、まったく入荷してこないとの話も聞きます。
購入を希望している方には悩ましい状況ですね。
ブラックアウトな3.6.9。
ペイントされた5.10.20.25.35.40.50.55は夜光が無く光りません。
独特の表情。
パッと見はエクスプローラーやミルガウスとたいした違いは感じませんね。
大きく「オイスターパーペチュアル」的な括りだと、目を細めればだいたい全部同じです(笑)
「壮大な飛行史へのオマージュ」と言うエアキング116900のテーマ。
でもデザインはブラッドハウンドSSC(陸上を超スピードで駆ける乗り物)。
40mmのサイズ感は意外ですが「大きい」と感じます。
シンプルなデザインが、そう感じさせるのか・・・
そしてズッシリくるんです。約155グラムと装着感は、かなりありますね。
「着けている」と実感できますよ。
磁気シールドがケース内部に搭載されているため、この厚み!
マッチョ!
男の時計って感じです。
このカラーリングにハマりますねぇ!
格好良いです。
他では使ってほしくないですね。
正直「Air-King」じゃなくて、パイロットウォッチラインを新しく作っても良かったのでは?と思います。
ハンズと大三角形のみが光るのですが、視認性はエクスプローラーに劣るのでは?
ナイトフライトには不向きですかね。
実際パイロットがエアキングに頼る場面があるのかどうか不明ですけど。
バージョンアップで5.10.20.25などにも夜光が乗るのかな~?
そうなるとメタルフレームが付いてデザインがダサくなりそうですね。
昔みたいにペイント夜光スタイル復活はあるのでしょうか?
ダブルロックではありませんので、フリップが無く「王冠」は彫ってあります。
ここがスポーツラインに入れてもらえない所以でしょうか???
ミルガウスも新エアキングも、時計屋さんはスポーツモデルに入れたいんだろうな・・・
この際だからスポーツロレックスではなく、プロフェッショナルラインみたいな呼称に変えちゃえば良いのに。
ラグとブレスレットの接合部。
ケースの裏側はサテン仕上げ。
因みにベゼルはツルツルのポリッシュ。
ケースサイドもポリッシュ。
ケースは表裏サテン仕上げ。
ミルガウスとの違いはラグがポリッシュかサテンかですかね。
116900 新型エアキング。
114番から116番とエントリーモデルとしてではなく「プロフェッショナル」モデルとして生まれ変わりました。
全体的な作りはさすが。
60万円以上の時計ですね。
「超耐磁性能」はミルガウス同等。
「視認性」はエクスプローラーに劣り、「デザイン」は派手かなと・・・。
特徴があるようで「無い」。
なんだか中途半端感が、もったいなく感じます。
思い切ってIWCのマークシリーズの様な「パイロットウォッチ」路線に振り切っちゃっても良かったのに。
GMTマスター+エクスプローラー=エクスプローラー2
ミルガウス+エクスプローラー=新エアキング
こんな感じなんですかね。
2016年12月末の時点では、まだプレミアムの定価オーバー。
おおよそ67~68万円くらいの売価設定になっていますね(定価637,200円(税込))。
ファーストロレックスには、おすすめできます。
5年10年使うなら新エクスプローラー(3.6.9夜光)の方が良い気もします(定価669,600円(税込))
流行りモノ、新しいモノが好きな方には良いですね。
このままでは終わらないような予感がする116900。
進化し続けるパイロットウォッチの1stモデルとして、買ってみるのも良いかも知れません。
デザインは好みですから・・・人それぞれ。
私は・・・あまり好きではありませんでした。
「買い」かどうか?と問われれば、すぐ手放すの前提なら「あり」、一生物なら「なし」ですかね。
相場が落ち着き50万円前後になれば、皆さんにどうぞとオススメしますが、まだまだ高く感じます。
新型デイトナやヨットのダークロジウムほどの感動もありません。
「あぁ、こんな感じか」と言うのが正直な感想です。
好きな方、ごめんなさい!
ではまた。