ついに来ました。
ヨットマスター116622 ダークロジウムダイアル。
最初に見た率直な感想は、
「クールなかっこよさ」がある腕時計だなぁと思いました。
タイプで言えば綾野剛さんの様な知的な男性が着けたらピッタリのインテリスポーツウォッチといえばよろしいでしょうか。
インテリなおじさまであるミハエルシューマッハさんなんかも似合いそう、というのが第一印象です。
正直エアキング116900なんかも実物を見ましたが腕時計の表情としては圧倒的にこのヨットマスター ダークロジウムダイアルの方が良いですね。
さて細かく見ていきましょう。
まず国内定価は1,188,000円となります。これは従来の青い文字盤の116622と同じ設定ですね。
そして気になるのがリファレンスですが、保証書を見る限り
「116622」の表記のみですね。
GMTマスターの黒青ベゼルの様に116710BLNRの様に数字の後ろに色識別のためのアルファベットは入っておりません。まだ私もこの個体に関しては保証書を一枚しか見ていませんのでもしかするとアルファベットの拡張リファレンスが入る可能性があるかもしれませんが、今のところはそれは確認できていません。
ロレックスとしては単なるダイアルバリエーションとして捉えているようですね。青文字盤と同様にヨットマスターの1バリエーションという認識で大丈夫でしょう。
2016年モデルですので当然新型の内張りが肌色の新型BOXと明るい発色の黄緑色のギャランティカードケース、保証書も白い配色の部分が多い新型です。
ダイアルも見ていきましょう。
まず目に付くのがロレックスでは初めての採用となる水色塗装仕様の秒針、その秒針に対応するように水色の塗料でYACHTMASTERの印字がダイアルに施されています。
そして何より私が感じたのはダークロジウムダイアルというだけあって、本当に色が濃い下地カラーになっております。実際ネットに出回っているのはロレックスの公式発表の画像のみですのでイメージしづらいと思いますが、明らかに従来のヨットマスターとグレー部分の色が違います。
実際に画像を並べてみるとわかりやすいと想いましたので比較画像を作ってみましたので見てみましょう。
新旧ダイアル比較をしてみよう。という事で並べてみました。
明らかに新型のグレー部分が濃いことがわかりますね。
ダークロジウムダイアルというのはよく言ったもので、確かにロジウムの文字盤という事ならばロジウム自体は美しい銀色の金属ですのでロレジウムダイアルとほぼほぼ同じ色になると思われます。
ただダークロジウムということでまたロレックスお得意の独自加工によりロジウムが黒味を帯びるような金属配合を施した材質で文字盤を構築しているということでしょうね。
水色の針自体は本来見やすい色ではありませんので、文字盤の下地を暗く鈍い色合いにすることで対比的に淡い色合いの水色の針を「ハッ」とした発色に感じるよう意図的にデザインしていると思われます。
今回ヨットマスターの新型を見て改めて感じたのは今までは奇抜な色を避けてお硬い色合いだけで展開してきたロレックスの姿勢の変化を感じました。
音楽、衣服、食事など今は「コレ」といった大きなトレンドがあるわけではなく、価値観の多様化が激しい現代では地味な色が好きな人もいれば、ビビットな色合いの派手な色合いが好きな人もいます。
バブル期と比べても高級嗜好品が売れにくくなっている経済状況です。多様化する価値観に呼応するように腕時計メーカーも進化していかなくてはいけません。
ロレックスの腕時計のデザインはまさに腕時計として完成しております。ヨットマスターやサブマリーナといった名作と呼ばれるデザインに現代のエッセンスを多様に含んだ文字盤を合わせる。
こうして古臭さを感じさせないモダンなロレックススポーツが完成していくのだな、とロレックスの変化を感じました。
私自身非常にかっこいいと感じたヨットマスター ダークロジウムダイアル、そう感じるのは決して私一人では無いはずです。