成功者の時計 ロレックス "デイデイト"

Ref.118238
ドレスウォッチの最上級モデルに位置づけられる"デイデイト"。使用されている素材はプラチナ・ホワイトゴールド・イエローゴールド・ローズゴールドなどの高級素材のみを使用しており、ステンレスモデルが存在しません。
また、ブレスレットにおいてもデイデイト専用のブレスレット(プレジデントブレス)を採用しており、他のコレクションとは一線を画したモデルとなっています。
今回はそんなデイデイトを初期モデルから現行モデルまでまとめてみましたのでご紹介してまいりたいと思います。
第一世代 Ref.6511(1956年〜1957年頃)

Ref.6511
ファーストモデルであるRef.6511(6611/6613)。半世紀以上前のモデルという事もあり完全にアンティークウォッチですね。
ムーブメントはCal.1030にデイト表示とフルスペル表示を追加したムーブメント"Cal.1055"が搭載されています。
インデックスは現行モデルとは違い、先端が尖った"弾丸針"を採用しています。初期モデルRef.6511の生産期間はわずか1年ほどと非常に短いため、市場で見る事もほとんどありません。
クロノ24で探してみたところ、2点だけヒットしました。価格を見てみると133万円。意外にも手頃な金額に感じました。相場はこんなものなのでしょうか。
セカンドモデル Ref.6611B

Ref.6611B
Ref.6511登場の翌年に発表されたのがセカンドモデルのRef.6611。デザインチェンジはほとんど見られませんでしたが、ムーブメントが改良されました。
セカンドモデルは初期モデルに搭載されていたCal.1055にデイト表示機構を改良したCal.1055Bが搭載されています。
このモデルも生産期間が短く、わずか3年で生産終了となっています。相場は初期モデルとあまり変わらない120万円〜160万円ほどで取引されています。
第二世代 Ref.1803 (1960年頃〜1970年代半ば)

Ref.1803
1960年頃に第二世代のであるRef.1803が発表されます。第一世代のデイデイトからより実用性が高くなったRef.1803。
風防は第一世代と同じプラスチック風防ですが、ムーブメントの性能が向上しました。搭載キャリバーCal.1555は精度調整にマイクロステラスクリューを取り入れたフリースプラング方式を採用。メンテナンス面が向上しました。
1980年代に入ってから198,000振動にアップしたCal.1556が搭載されるようになり更に精度が向上しました。ハック機能も搭載されるようになり、実用性も上がっています。
同じRef.1803でも前期Cal.1555と後期Cal.1556に分かれております。狙うならより実用性の高い後期モデルがおススメです。

Ref.1803
また、Ref.1803からインデックスはバータイプに統一されますが、ベゼルの仕上げの違いなどで7種類以上のバリエーションに増え選択肢が増えました。
一番流通量の多いフルーテッドベゼルRef.1803が人気で、実際価格は70万円〜100万円ほどとなっております。
第三世代 Ref.18038/9(1970年代後半〜1980年代後半)

Ref.18038
1970年代後半から登場したデイデイトは5桁リファレンスとなり、さらに進化しました。搭載ムーブメントはCal.3055。振動数もハイビート(28,800振動)となり精度がさらに上がっています。
Cal.3055ではデイト表示のみですが日付の早送り(クイックチェンジ)が可能になりました。またRef.18038から風防がサファイアクリスタルになり、現代的なデザインとなりました。(その分アンティーク感はなくなりました。)

Ref.18039
Ref.18038からは特殊な文字盤も多く採用されています。宝石を用いたオニキスやジャスパー、木材の素材を使ったウォルナットなど、今では作られていない珍しい文字盤も多く採用されています。
第四世代 Ref.18238/9 1980年代後半〜2000年

Ref.18238
Ref.18238は前身モデルのRef.18038と比べてデザインに大きな変化はないものの、ケース厚が若干薄くなりスマートな印象となりました。ムーブメントはCal.3055からCal.3155へと変わり、デイトの早送りだけでなく、曜日の早送りも可能になり、より実用性が向上しました。
第五世代 Ref.118238他 2001年〜現在

現行デイデイト36
2001年からは6桁リファレンスに変わり、より高級感が増しました。デザインは丸みを帯びたケースラインへ変更され、ラグとブレスレットのサイドまで鏡面に磨き上げられることにより高級感のあるデザインに進化しました。
2005年からは新たに"エバーローズゴールド"が採用され、選択肢も広がりました。価格面では5桁と比べてかなり割高な印象となっていますが、高級感はロレックスの全モデルの中でもトップクラスとなっています。
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