2022/01/17 聖徳太子
ドレスウォッチのロレックス デイトジャストをベースとし、スポーツウォッチように目盛と数字が入った回転ベゼルが採用されている「サンダーバード」。
この異色な組み合わせを持つ腕時計の魅力をご紹介できればと思います。
全体のデザインはロレックスのデイトジャストそのもので、特徴として回転ベゼルを持っている腕時計です。
ドレスウォッチとスポーツウォッチを掛け合わせたような仕様になっており、ロレックスの中では希少なモデルです。
このサンダーバードという呼び名はペットネームであり、正式にはオイスターパーペチュアルデイトジャストとされています。
このペットネームはアメリカ空軍アクロバットチームサンダーバーズ隊長ドンフェリス氏の引退記念として特注されたものが始まりです。
その頃はサンダーバードができる前から回転ベゼルモデルであるターノグラフが存在しており、これに代わってサンダーバードがロレックスデイトジャストの回転ベゼルの主流となります。
それから5世代に受け継がれ、その中では大きな外観での変化はなく、このデザインは受け継がれ続けました。
ロレックスのオイスターはやはりパイロットとの関わりが感じられるので、その背景を知るとより愛が深くなりますね。
2004年になるとターノグラフが復活し、サンダーバードの幕が下されることとなります。
そのからターノグラフがデイトジャスト回転ベゼルの主流になります。
ちなみにターノグラフは登場時からルーレット刻印があり、一足先に仕様変更されているという特徴も持ちます。
ターノグラフはロレックスの中で初の回転ベゼルとして生まれ、スポーツロレックスの祖であるとされています。そのターノグラフも2013年に廃盤となり、デイトジャスト回転ベゼルは無くなってしまいました。
サンダーバード、ターノグラフにしても独特なベゼルの違和感は何とも言えないレトロ感をうみ、現行にない良さが滲み出ていますね。
サンダーバードのデザイン面としてはやはりベゼルに目が行きます。
エンジンターンドベゼルを思わせる放射状の凹凸の仕上げはよく見ると美しいです。
手が凝っているのがわかりますね。細かい斜線は高級時計でよく使われている技法ギョシェ彫のクル•ド•パリを思わせるほど美しいです。
それに立体感のある数字を追加することで一気にスポーティになり、ロレックスらしいルックスに打って変わります。
デイトジャスト自体がシンプルな時計なので、特徴的なベゼルが際立ち、絶妙な雰囲気を醸し出します。
K18のベゼルはギラギラしやすいという方にも細かい凹凸、数字の目盛が入ることでうまくカジュアルダウンし、日常にもより使いやすい時計になりました。
一見普通のデイトジャストなのに、程よく光るゴールドの輝きとスポーティな回転ベゼルが上手く調和が取れておりますね。
サイズも36ミリと日本人の腕には合わせやすく、少し捻った時計としてかなり評価がされています。
サンダーバード、ターノグラフとロレックスデイトジャストの回転ベゼルが現行で販売されていないことから取引価格はかなり上昇しております。
少し捻ったデイトジャストをお探しの方是非検討してみてはいかがでしょうか。
ではまた。