進化し続けるロレックスのムーブメント
実用性を重視するロレックスの時計において、最も重要な要素として挙げられるのが"ムーブメント"です。
外装パーツ同様、精度や耐久性は日々進歩しており、独自の改良が加えられて今に至ります。今回はロレックスのムーブメントに焦点をあてて、その魅力に迫りたいと思います。
次世代キャリバーの筆頭! Cal.3235
まず、注目したいのが 2017年に発表された新型シードゥエラー"赤シード"やデイトジャスト41、新型ディーシーなどにも続々と搭載されているCal.3235。
14個の特許を取得、最先端の技術を凝縮されて開発された最新の自社製ムーブメントです。
ムーブメントの軽量化に成功し、エネルギー効率が約15%向上。それにより、約72時間というロングパワーリザーブが実現しました。
また、巻き上げ効率を上げた自動巻ローターや、新開発の引き込み式ツメにより操作禁止時間帯がなくなったのも魅力です。
まさに次世代機に相応しい性能を実現させました。今後は順次、新しいムーブメントに変わっていくものと思われます。
2015年に新たに導入された"高精度クロノメーター"の証
2015年、ロレックスは独自の社内規格として"高精度クロノメーター"を設け、以降すべての現行モデルに適用されるようになりました。
従来のスイスクロノメーターと比べより厳しい基準が設けられました。スイスクロノメーターの平均日差が-4秒〜+6秒に対し、高精度クロノメーターでは-2秒から+2秒以内とより厳しくなりました。
実施される高精度クロノメーターの主な検査項目
①精度検査
認定を受けたムーブメントをケーシング後、ロレックス独自が行なっている検査をクリアした個体のみが高精度クロノメーターとして認定され流通しています。
平均日差、平均日較差、最大日較差、水平垂直差、姿勢差、温度誤差、復元差の計7項目の厳しいチェックが行われています。
②防水検査
防水性能に関しても厳格な検査が行われています。ここで行う検査では文字盤に表記されている水深だけでなく、+10%の水圧をかけてチェックしています。ダイバーズウォッチの場合はさらに引き上げ+25%の水圧をかけてチェックしています。
100m防水のデイトジャストなら110mのチェック、300m防水のサブマリーナなら約375mの水圧をかけてチェックされています。
③パワーリザーブ検査
ゼンマイを完全に巻き上げてどれくらいの時間が経過したら止まるのかを計測。それぞれのモデルに沿ったパワーリザーブがしっかりと確保されているかチェックをしています。
文字盤に記された"SUPERLATIVE(最高の)"は高精度クロノメーターの検査を通った証として記されています。
④自動巻検査
ケーシングの際に、巻き上げ部分に詰まりや摩擦などがないかを検査しており、その検査は全て自動化で実施されています。
高精度クロノメーターモデルはメーカー保証が従来の2年から5年に伸びています。自社製品への絶対の自信を感じます。
他にも様々な技術が凝縮されている!
ブルーパラクロム ヒゲゼンマイ
パラクロムは主材料のニオブが85%にジルコニウムを15%混ぜた合金で温度変化に強く、耐磁性を備えた物質となっています。
耐衝撃性は従来の約10倍となっており、2005年から採用されているロレックスこだわりのヒゲゼンマイとなっています。
パラフレックス ショック・アブソーバー
2006年に特許を取得した耐震装置です。天真からの衝撃を赤い石で受け止めて、それを覆うスプリングが時計への衝撃を緩和します。
このようにロレックスのムーブメントは、''精度"と"耐久性"に対し、強いこだわりがあることがわかります。
ロレックスは数ある機会式時計メーカーの中でも丈夫で故障の少ないブランドといえます。外装部分だけでなくムーブメントのこだわりも強いブランドとなっています。
丈夫で壊れにくいというのはそれだけでユーザーとしては嬉しい事ですね。