Yシリアル BIG SWISS FAT4 LIME-GREEN 16610LV
今回はレアモデルの中でも比較的「値段がバラバラ」な旧グリーンサブマリーナー16610LVを見ていきます。
2003-2010年までの7年間という短い製造期間の中で「ベゼル」のカラーリングとフォント、文字盤のプリント差異、インナーケースのルーレットなど幾つものバリエーションが存在します。
中でもベゼルの色味が明らかに薄い初期仕様の「ライムグリーン」、
ベゼルの数字「40」の「4」の空白が台形の「ファット4」「フラット4」、
文字盤6時位置のSWISS MADEの文字が28分-32分を超える「ビッグ・スイス」
と言うレアバリエーションを併せ持つ個体は今後非常に希少性が高まり値段も上がっていくと予想されます。
※マーク1仕様と呼ばれ、2003年のY番からD番・F番の一部に存在すると言われています。
Y番の個体は数が少なく、それだけでもレア度は高めですが
Y番のマーク1仕様・付属品完備・ノーポリッシュは恐らく200万円を超えてくるだろうと予想できます。
まだ、100万円台で販売されている今がチャンスかも知れません。
更に結構値段がバラついています。
販売するショップでプライスに差がありますので、安く買える機会があるかもですね。
ただ、気を付ける点(値段が上がって欲しいなと思って買う方)は
①保証書は日本ロレックス正規のものではなく海外仕様(個人名なし)を選びましょう。
②エッジが立っているノーポリッシュの物を選びましょう。
③ワンオーナーでないとわからないのですが、ベゼルと文字盤の組合せがオリジナルか確かめましょう。
④付属品は多ければ多いほど〇。
単体で見て「ライム」とわかるようになれば一人前。
「ライムと気付く」の次は「40」を見る。
「ファット4(フラット4)と気付く」の次は文字盤のSWISS MADEを見る。
「ビッグ・スイスと気付く」の次は付属品を確認する。
「付属品あり・海外保証書のY番」の次はケースをよく見せてもらう。
「ノーポリッシュ(ノンポリ・バキバキ)と気付く」の次は値段が150万円以下ならゲット・チャンス。
手前がライムベゼルのファット4。
奥が普通のグリーンベゼルのファット4。
左がマーク1のライム・ファット4・ビッグスイス・Y番
右がマーク3のグリーン・ファット4・スモールスイス・F番
SWISS MADEの下のミニッツマーカーが3本なので「3 Ticks」と呼ぶとアイスクリームさんが書いてましたね。
サブマリーナー誕生50周年にリリースされたグリーンカラーの16610LV。
日本ロレックスの保証書には「16610L」と記載されていました。
Vがグリーンの意味だと思っていましたが、違うんですかね?
こうして比べると「ミドリ」の色味の違いが明らかです。
慣れてくるとお店に飾ってあるだけで、すぐわかるようになります。
同じファット4ですが、値段は1.5倍ほどマーク1の方が高めになります。
10年後には結構大きい差になると思われますので、買うならマーク1一択でしょうね。
もう1本別のグリーンサブ・ライムカラーも見てみましょう。
こちらの16610LVもY96番のマーク1仕様です。
Y96番台からと言う噂もありますから、本当の最初期モデルかも知れませんね。
410番の国番号は日本ロレックス出荷分。
先ほどの16610LVと保証書の種類が変わりましたね。
こちらの方が新しいです。
で、16610「LV」としっかり記載されています。
付属品は大事。
自分で使う分なら不要ですが、コレクションやいつか高く売れればと思っている方には必要なアイテム。
2003-2004年のカレンダー。
オイスターケースの紹介などの冊子、サブマリーナー専用の冊子の年号、300m防水の「イカリ」、レッドタグ、グリーンタグ、保証書ケース、もちろん保証書も。
それでは「どノーマル」なM番の個体と比べていきます。
因みにどノーマルなM番はマーク7と言う括りに入るようです。
近づけますと、グリーンの色味やフォントの太さなど明らかに違いますね。
王冠の下の「ROLEX」と言う字に注目。
「O」を見てください。
ノーマルが縦長の0に近い感じ、ライムの方は横に潰れたような〇です。
倍くらい違う値段のつく2本。
微妙な差異なんですけどねぇ・・・
因みに16610LV最終品番のランダム番と最終前のG番もマーク1と同じようなグッドプライスが付いています。
今後はどっちかな?なんて思った方、16520 デイトナを見るとわかりやすい。
P番A番の16520と、タキ200、段落ち、4段、ポーセリンな16520と現在どっちが高い値段付けでしょうか?
BIG SWISS。
SWISS MADEの下のミニッツマーカーが5本なので「5 Ticks」だそうです。
ファット4。
フラット4とも呼びます。
4の空白部分が台形で上の線が「フラット」になっているからですね。
普通の4。
ポインテッド4とか呼びます。
三角形で尖がっているからですね。
よく三角竜頭ガードをポインテッドクラウンガードとか海外では呼んでいます。
当たり前ですが2003年のモデルにはルーレットがありません。
こうしてじっくり見ると、インナーケースのフチにルーレットが無いと寂しいですね。
1分ずつのマーカーの上に王冠とアルファベットが刻印されている「ルーレット」。
ブレスレットナンバーは93250。
クラスプコードは2003年のAD。
マーク1であればDT、AD、CL、MAくらいが該当すると思います。
マキシダイヤルと太めの針が16610との違い。
だいぶ印象が変わりました。
後姿では16610か16610LVかの判断は難しい。
トリプルドットクラウン。
防水性を高めたトリプロック仕様の証。
2017年あたりにレーザー刻印のクラウンが出るのではないでしょうか?
良い感じですね。
確かに新型116610LVの方が高級感もあり、耐久性・視認性も向上しておりますが5桁スポロレに見る哀愁と言うかSSモデルの「完成形」が枯れていく様はスポーツロレックスファンの心をギュっと握りしめ放しません。
6桁より5桁の方が好きな人は沢山いるのだと思います。
6桁ではなかなか「変化」が楽しめませんしね。
いつか200万円になるグリーンサブ
16610LV ビッグスイス ファット4 ライムグリーンベゼル Y番の合わせ技
いかがでしたでしょうか?
きっと近いうちに未使用に近いマーク1の個体は200万円以上の売価になるでしょう。
あまりその辺を意識していないショップであれば100万円程度で中古美品が買えるかも知れません。
<MAX>
①海外ギャラ付き・付属品完備のY番マーク1(ライム・ファット4・ビッグスイス)
②ノンポリ(メンテナンスでケース磨きをしていない)
③未使用に近いほど良い。
<妥協1>
・正規メンテナンス個体(1ポリ)サービスギャラも付属(OH済み)
<妥協2>
・MAX基準で完全中古だがフルオリジナル(多少のキズあり)
<妥協3>
・MAX基準で国内正規品(個人名ギャラ)
<妥協4>
・マーク1仕様のD番、F番でMAX基準
この辺りの優良個体を早めにゲットすることをオススメします。
マーク1の特徴を最後にもう1度。
「ライム」カラーのベゼルである。
「40」の「4」の空白が台形である。
「文字盤」6時位置のSWISS MADEが28分から32分を超える大きさである。
ライムベゼル、ファット4、ビッグスイスです。
できればY番。
全然気にしない方は、わざわざ古いモデルを選ばず116610LVを90万円程度で買うのが1番だと思います。
ではまた~!