ロレックス エクスプローラー2の初代モデル REF.1655
ロレックスのスポーツモデルの1つ、エクスプローラー2。初代が誕生したのは今からおよそ40年前。型番は『REF.1655』いわゆる4桁品番の高いヤツの代表です。
三角形のGMT針が赤色だったりオレンジ色だったりと、そこそこバリエーションがあって私が興味を持ち出した15年前ぐらいでもたしか80万~100万そこそこしたはず。
今だと200万円前後が相場なような。もはや『ちょっとハズしで着けるオレ』なんてのはできない価格…。
20年間つくられつづけた中興の祖、ロレックス エクスプローラー2 REF.16570
で、これ。よくみる定番のヤツ。今だと旧型扱いになるのかな?
REF.16570という5桁の品番モデルにて。細かいマイナーチャンジをうけながらも20年間つくりつづけられた人気モデルです。
ロレックスのスポーツモデルでは珍しく、文字盤の色が黒と白の2つがありました。だいたいいっつも黒が人気だったような。
21世紀のエクスプローラー2 REF.216570
今デパートの時計売り場とか時計屋さんに並んでいる最新型のモデルがこれ。REF.216570
私の第一印象は『インデックスが大きくなって、カワイイな』でしたね。GMT針は初代の1655へのオマージュでしょうか?いいアレンジだと思いました。
どうでしょう?人気あるのかな?
で、これ。これがロレックス エクスプローラー2 REF.16550 っていうやつ
時計なんかに興味のない女子100人にきいたら、97人が『は?さっきのヤツと一緒じゃん。』
で終わり、残りの3人ぐらいだけが『え、何が違うの?』と唯一聞いてくれる程度には、違います。
実は先程のREF.16570とは型番から違う『別物』なんです、これ。型番はREF.16550。REF.16570ではなくREF.16550。
年代的には初代REF.1655の次にあたる二代目になります。REF.1655 ⇒ REF.16550 ⇒ REF.16570の順になりますが、このREF.16550は生産されてた時期が1987年から1990年のおよそ2年~3年ぐらいの間といわれています。
で、このREF16550と、よく街とかで見る16570の違いなんですが…いやね、ベゼルのフォントが違うんですよ、フォントが。びみょ~に。 いや、ホントに。
…。
…。
…ちょっと太いの。 2とか24とか見比べていただきたい。 ね?
…。
え?それ以外の違い? ないよ? 別に。うん、それだけ。目立つ違いは、ただ、それだけ。
ただ、この 太く上下にグっと圧縮されたようなフォントが当時たまらなく気に入っていました。
およそ15年前のエクスプローラー2 REF.16550黒 との思ひ出
当時、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った時はいくらだったかなぁ…。最新のシリアルはF!F番だ!!とかやってた時代の話。
たしかエクスプローラー2 REF.16570の新品で35万~40万ぐらいだったかな。それでも手が出なかった。その当時のREF.16550は、タダの旧型、型落ち品って扱い。
タマ数は多くないから珍しいね!?とはなったみたいだけど、じゃあ人気があるか?っていうと人気はない。から、安かった。20万そこそこで買えたっけ。
(GMTマスターの赤青とかも人気が全くなくて、25、6万で買えたような)
比べてみたらトリチウムのクリーム色の夜光が気に入った。シングルクラスプの方が楽でイイや。とか、そんな感じ、と予算の都合でこっちにしたような。
そういや、店員さんからもベゼルのフォントがうんぬん、なんて話はされなかったぞ!?
購入したあとになって『あれ?ベゼルの文字が太いぞ!?』ということに気づき、高嶺の花だった初代エクスプローラー2、1655に似たテイストのベゼルに愛着を感じました。
エクスプローラー2 16550といえば、泣く子も黙るアイボリーダイヤル!!
REF.16550といえばアイボリーダイヤル!というぐらい、ことアイボリー色の文字盤に関しては雑誌でもよくとりあげられていたかな。
REF.16550でピンっとこない人も、アイボリーのEX2といえばなんとなくわかる人もいるかもしれませんよね。
アイボリー文字盤に関しては、当時も高かったです。売値が80万~100万ぐらいだったような記憶があります。
『白がヤケて変色しただけだ!』とか、『そもそもこの色が16550の白だ!』とか、論争も激しかったようです。
ただこのモデル自体が2年ぐらいで生産終了されてしまったため、情報量も少なく当時は真偽はわからずじまい(黒、白、アイボリーの3色ならんだカタログが発見されて、現在は落ち着いた!?)
高値で取引されるが故の、偽物事情なんてのも時計雑誌を賑やかにしていたようにも覚えています。
白文字盤を特殊な技法で、アイボリー色に変色させているのもあるので注意!アイボリーはインデックスの枠が銀色で、白文字盤は黒色です!でも一部のアイボリー文字盤には、フチが黒のものもあるようだ。(どないやねん)とかそういった感じの記事が雑誌や書籍で散見されてたのを思い出します。
今は…どうなんでしょう?ある程度、状態がよければ(たとえ改変された文字盤といえど)ロレックスはメンテを受け付けつけてくれる、なんて話もちらほら聞きますし…
そういえば、16570でも白文字盤がヤケてクリーム色なんてのもあるみたいですね。塗料によってヤケるのとヤケないのがあるとかないとか。
そんな中、ただの黒色や白色に関しては、もう完全に空気のような存在。
いうなればタダの型落ち。
初期文字盤にみられる、センタースプリット(文字盤上の説明分が、真ん中でキッチリわかれているヤツ)とかは、さすがにマニアの間では認知されていたけど、じゃぁそれが価格にボンっと上乗せされるってこともほとんどなく、とにかく皆、黒と白にはあまり興味がなかった。(ように思う)
だが、私にはそれが良かった。
ちょっとフォントが太いってだけの型落ち、言われなければわからないちょっとした違い。というのがなんだか居心地がよかったように思う。
15年の歳月の間に 20万円代⇒60万円代 に高騰している件
え、マジか。 いやいやいやいや…マジか。
ちょっとまた欲しくなったなぁ…なんて思って何気なく楽天をみたものの…マジか。
ただの型落ちから、セミアンティークに足をつっこみだした1980年代のロレックス・スポーツが軒並み高騰しだしたのは何となく知っていました。
ただ、こいつ(16550黒)だけは、いつまでもダラダラやってんだろうな…なんて思ってたのに。
いや、あなた、ちょっとベゼルの文字が違うだけですやん?マジですか。 50万円代、60万円代で売切れですか。
この高騰は、当時持ってた身からするとちょっと尻込みしてしまいますね…。
ただ、生産時期が2~3年という短い期間からくる圧倒的なタマ数の少なさというところは、年数が経てば経つほどプライスレスになる部分ですので…。
これがアイボリーとなると、よほど信頼のおける店での購入だとしても150万~200万円というチャレンジングな値段になることを考えると…。
…みなさん、色々考えられて動かれて、そこに相場が出来上がって…まぁそれはそれで、いたしかたないのかなぁとも思います。
ただ こう万遍なく値上がりしている姿をみると、やはりロレックスの力はすごいなぁ…と改めて感心させられますね!!