BRANDから探す

ROLEX / ロレックスの記事一覧へ

【一緒じゃないの？】防水表記、10気圧防水と100M防水。<時計怪獣 WatchMonster 2016/4 掲載記事>

2016/4/15

腕時計を購入するとき皆様はどこを気にして買いますか？デザインとか機能とかはもちろんですが、ひっそり防水とかも気にしてはいませんか？10気圧防水ついてるから水に濡らしても大丈夫！！と、気楽に考えていると、使い方次第では大切な時計の寿命を縮めているかもしれません。そんな時計重要な機能「防水」に関して今回は再確認できるようにご案内します！

防水の基礎知識(非防水～日常生活防水)

・非防水=防水性0・・・水にぬらしてはダメ。

・日常生活防水(3気圧)・・・洗顔等の少しの水がかかってもOK。

・日常生活防水(5気圧)・・・水を使った作業OK。

※水はかかってもOKですが、水にドボンはダメです。

防水の基礎知識(10気圧防水と100M防水の違い)

via www.iwc.com

まず前提にあること
「10m水中に潜ると１気圧腕時計に掛かる。よって100m潜ると腕時計には10気圧がかかる。」

この文章を読むと、
「100M防水＝10気圧防水」のように感じてしまいます。
間違いではないのですが、防水に関しては若干イコールではなさそうです。

先に、日常生活防水(3気圧)は洗顔の少しの水がかかってもOKと記載しました。
上記の100M防水=10気圧が成立してしまうと、3気圧防水は30M潜ってもOKになります。
そうなると顔を洗っての水がかかる程度となっているのに矛盾が出てきてしまいます。

3気圧防水の意味は、「腕時計を何時間も掛けてゆっくりゆっくり30m地点まで沈め、そのときにかかる３気圧の圧力に耐えられる」と、いうことになります。

水にドボンと入れて30M地点まで一気に・・・となると、かかる圧力は3気圧では済まされません。
例に出すと、水道の水を勢いよく腕時計にジャーっとかけると、もう10気圧位はかかってしまうそうです。

防水基礎知識のまとめ

まだ防水について若干微妙な方へ。まとめです。

■10気圧防水は、「10気圧かかって大丈夫という意味。」
蛇口の水をジャーっとかけただけで10気圧とお話ししましたので、泳ぐなんて到底考えられませんね。

■100M防水は、「100Mまで潜っても大丈夫という意味。」
水中100M地点までは防水性が保たれますという事ですね。
こっちの方が、防水性が高いという事になりますが、普通の人は100Mまで潜る事はまずないですね。

更に調べたら、日本時計教会というサイトにOOOM防水系は飽和潜水(または空気潜水)と記載があり、OO気圧防水系は、日常生活用防水(または、日常生活強化防水)に分けられており、前者は「水中使用に耐える防水性を備えています」と記載がありました。

なので、OOOM表記の方が防水はあるみたいですね。

防水の注意点

そもそも防水とは,
あくまで「水」に対してのこと。

温泉(お湯)に入れてしまうと、
水が入らないように内部にあるゴムパッキンの劣化が早まり故障の原因になります。

新品で買ってすぐ温泉で一発で故障・・・とまではなりませんが、
長く愛用したいのであれば控えた方がよさそうです。

最後に

購入の際は、各メーカーの表記がOOOM系の泳いでもいいのか時計なのか、OO気圧系の水がかかる程度までの時計なのかをしっかり確認して購入しましょう。

ちなみに、ロレックスの100M防水表記の時計は泳いでも大丈夫な部類に当たりますが、サービスセンターに「泳いでも大丈夫ですよね？」と確認すると、あまりお勧めはしないとの事で、300Mは必要らしいです。

大丈夫なようにはなっていると思いますが、メーカーなので、そこは予防線を張りますね。