機械式時計とウェアラブル端末
1.アップル
昨期に6000億円もの売上を記録したApple社のアップルウォッチ。
1つのメーカーが作った腕時計としてみると世界一の売上と言えます。
未公開ながらも、おそらく単体メーカーとして世界一の機械式時計売上のロレックスを越えたと考えられています。
70年代のクォーツクライシスほどのインパクトではないものの、「機械式時計」と「ウェアラブル端末」はまったく別物!と言う考えで良いのでしょうか?
そこにある危機なのか、腕時計を着ける人が増えたと喜ぶべきなのか?
今年で10年になる「スマートフォン」のiPhone。
更に10年前に普及しはじめた「携帯電話」フューチャーフォン。
それ以前は「ポケベル」でした。
10年単位で大きくトレンドが変わってしまうので「ウェアラブル端末」のスマートウォッチも爆発的に広がり、また収束してしまうかと思われます。
機械式時計メーカーは静かに、我関せずと傍観しているのでしょうか・・・
1番売れているアップルウォッチで3万円程度から。
おいおい一体何個売ったんだ・・・
たしかに「便利」なのかも知れませんね。
以前にペブルというスマートウォッチを短期間使用しましたがLINEなどが読めたりするのは便利でした。
問題は「充電」と何十年も使えないということですね。
同価格でG-SHOCKなら10年以上使えます。
毎年毎年買い替えると・・・一生でどれだけ高額になるのかな?
2.ロレックス
ロレックスは5000億円以上の売上があると考えられています。
国内1位のシチズンの時計部門の売上高が1500億円からすると3倍以上になりますね。
ここに近い売り上げのセイコー・カシオを足してもロレックスには勝てない計算になり、ロレックスの巨大さがわかります。
ロレックスの平均単価は80万円程度。
毎日毎日けっこうなロレックスオーナーが誕生しているんだな。
アップルウォッチとロレックスを同時に所有している人は結構いるんでしょうね。
ロレックスを持っていてアップルウォッチも持っている。
逆にアップルウォッチを持っていてロレックスは持っていない!って人はたくさんいそうです。
若者の腕時計離れ(「スマホ」持ってたら要らない)と言う世代にはアップルウォッチが「腕時計」好きへのきっかけになってもらいたいものです。
3.フォッシル
ちょっと驚いたのは世界第3位はフォッシルなんですかね・・・。
グループには名を聞いたことがある「スカーゲン」や「マイケルコース」があります。
アメリカのクォーツウォッチ的なイメージでしたが、最近はスマートウォッチに力を入れているようです。
1度も手に取ったことがありませんが、若者に売れているんでしょうか。
4.オメガ
機械式時計の第2位はスウォッチグループ筆頭メーカーのオメガ。
腕時計の売上は2500億円程度でしょうか。
さすがのオメガと言った感じです。
現在絶好調メーカーではないでしょうか?
スウォッチグループからもスマートウォッチが出てきたら、いよいよと言ったところまで来たと言えるでしょう。
5.カルティエ
そしてカルティエ。
なんだかんだで強いですね。
根強いファンがいます。
新作を毎年意欲的に出し、ムーブメントの開発にも力を入れていますが、流行ってる感じはしませんでしたが世界的にはまだまだ売れているのですね。
6.シチズン
ドメスティックメーカーでの売上1位となるシチズン。
エコドライブが有名ですね。
7.セイコー
僅差でセイコー。
利益9割減という悲報が流れましたが、今年は変わります!
主に安いラインがたくさん売れているんだと思います。
がんばれグランドセイコー!
がんばれスプリングドライブ!
8.パテックフィリップ
伝統を革新を重んじるPATEK PHILIPPEが8位です。
ロレックス、セイコー、パテックフィリップとマニュファクチュールが強いですね。
9.カシオ
来年が35周年のG-SHOCKを作るカシオ。
世界中にファンがいるタフなデジタルウォッチ代表ですね。
世界で1億個出荷したとのことです。
凄すぎ。
スマートウォッチに1番近いメーカーですので、今後のラインナップ拡充はあるかも知れません。
10.ロンジン
そしてスウォッチグループのロンジン、ティソと続きます。
オーデマ・ピゲ、IWC、タグホイヤー、スウォッチ、ジャガールクルト、ブレゲ、ハリーウィンストン、ショパール、ピアジェ、ヴァシュロンコンスタンタン、ウブロ、ラドー、パネライ、ブライトリング、ブルガリ、フランクミュラー、ブランパン・・・
まとめ

タグ・ホイヤー コネクテッド モジュラー45
すぐにでもスマートウォッチの時代になることはありません。
クォーツウォッチの様に機械式に取って代わるようなことは無いからです。
「使い道」が異なるので「別物」なんですよね。
自動車と電車くらい違うんじゃないかな?(意味不明)
ただ機械式に匹敵するほどの市場があると言われています。
重なることはなくとも、売り上げ拡大にはなるのではないでしょうか?
柔軟に動くLVMHグループのような、舵きりをするメーカーが出てくるかも知れません。